旅は道連れ2007年05月16日

左から
 『王への手紙』上・下  2005
 『白い盾の少年騎士』上・下  2006
   ともに トンケ・ドラフト/作 西村由美/訳 岩波少年文庫


やっと読了しました~。

『王への手紙』の評判がよく、
読もうと思っていたら続編の『白い盾の少年騎士』が出版。

読み逃すとそのままずるずる放ってしまう悪い性格なので、
読まずにすまそうと思っていました。

が。

ある日、りとるの店番中に、
このシリーズについて熱く語る二人のお客様。

一人は絶賛で、
もう一人は、疑問を含んだ発言。
でも、絶賛するお客様は気づかなかったようで、
 (あるいは無視?)
なんだかかみ合わない会話がレジ前で続きました。

申し訳ないことに、
私は読んでいなかったので無言。

う~ん。
やはり読まなければなぁ~。

というわけで、
この数日は、ひたすら物語の旅に出かけていました。


物語は、
今まさに騎士になろうとしている16歳の見習い騎士ティウリが、
そのチャンスを逃して旅に出なければならなくなるところから始まります。

まさに運命に翻弄され、
幾多の困難を乗り切り、
やがて成長していく少年の青春冒険物語。

ハラハラドキドキの連続で、
ぐいぐい読ませる物語なのですが、
やや、
くたびれている私にはなかなかハードな旅となりました。


なにしろ、登場者の名前が…。

リストリディン、アルトゥリン、アルヴァウト、アルディアン、イディアン、イリディアン、ティリロ、ヤロ、ピアック、イルマル、マリウス、フィティル、エヴェイン、・・・・・・・・・・(*_*)

この中に、
主人公ティウリの「相方」(盾持ち)がいて、
その子の登場で、
俄然物語は楽しく読みやすくなりました。
その子のように、
騎士以外の登場者たちがたくさんで、
彼らの個性の豊かさが、
そのまま物語の豊かさとなって支えてくれました。

旅は道連れ、世は情け…な、
 
 青春冒険純愛人情物語 でした。


ふぅ~。
ただいま~~~~\(~o~)/
帰ってきました!

と、現実に目をむけたら、
主人公ティウリと同年の少年が、
母親の首を切断し…という報道。