よろしくお願いいたします2019年01月11日

新年あけています。

おめでとうございます。

<(_ _)>



なんだかね、へんてこなこの頃です。

「忘れる」ことに慣れてしまっているようすです。

前は、
「忘れそうだ…忘れてはいけない!」と思うことがまずあって、
それで、いちいち書いておこうとしていたのです。
それがこの頃は「忘れるし…覚えられないし…」が先にくるのです。

まぁね、書いていても覚えられないからね。。。

というちょっとした(と言っていいのかはわかりませんが)あきらめのような気持ちも持ち始めているのではないかと思ってしまっています。

でもそれって、
もしかしたらよくなりつつあるんじゃないの?
とさえ思います。

変ですよね?

でもそんな日々の年明けです。


だから(なのかはわかりませんが)、
なんだかのんびりゆったりできています。


こんな私ですが、
今年もどうぞよろしくお付き合いいただければ嬉しいです。

ちょっと変化しています2018年12月09日

先日、お世話になっていた人に再会しました。

その人は、
ケアマネージャーとして、相談にのってくれた人でした。


「元気にしてますか?」と聞かれたので、
「はい。この頃は特に頭がすっきりしてきたような感じです」と答えました。

そして、
その分、
覚えられないことが苦しく感じるようになってきています。

と言うと、
とてもびっくりされました。

それで、
もう一度言いました。

覚えられないことが相変わらずあって、
そのことが私の中で大きな障害と思うようになってきたのです。
頭がすっきり整理できるようになってきたからこそ、
よけいに、
その部分を負担と感じるようになったのだと思います。



このことは私にとってもちょっと不思議です。

これまでは「覚えていない!」とわかっても案外平気だったのに、
今は、
「あらぁ~忘れてる…」
「やっぱり記憶障害は残っているんだ…」
とか思ってしまいます。

それでちょっと落ち込んでみたりもしました…。


でも今はその状況にも慣れてきて、
そんなに動揺はしませんけれどね。


そうやって少しずつ変化していることがわかって、
それはそれで嬉しいことだ!っと思っています。

あたふた2018年11月25日

定期的に通っている病院へ行きました。
その日は検査の日だったので朝早くに出かけました。

採血して
レントゲンして
MRIをしました。


前回の検査は去年の夏でした。
一年以上たっていたからなのか、
検査の様子の記憶がありません…。
というより、
私の記憶がしっかりしていなかったからでしょうね…。


でも今年はだいぶんしっかりしてきているし、まだ覚えています。
といっても、
嬉しいことばかりではありません…。


というかあちこちで叱られて(?)いました。

特にレントゲンとMRI.。

着替えに時間がかかってしまい、
「まだですか?」と声がかかり続けました。

それでも検査の予約をしていたMRIの検査場には、
予約時間の30分以上も前に受付ができました。

ふぅ~やれやれ~。
と思いつつ受付前の椅子に座って待っていようと思ったら、
座る前に名前が呼ばれました。
見ると検査室の前で来るように促されています。
えっ?まだ時間じゃないのに…とぼやっとしていたら、
「早くこっちへ」となって慌てて行きました。
そしたらそこでまた着替えでした。

着替えの場所は狭く、
着ている服も数枚あって、
さっきのレントゲンの場でもそうだったけど、
ここでもなかなか着替えられないなぁ…と思っているところに、
部屋から声がかかります。
「はい。」と言いつつあたふたしていると、
今度は着替えている場所のスピーカーから、
「まだですか?着替えて出てきてください」と言われる始末です。

いや…だから必死に着替えているんですけど…と思うけれど、狭いしなかなか動けません。

やっと準備ができて外に出るとちゃっちゃっと説明を受けて、
検査機器に横たわりました。
このあたりで昨年夏に受けた検査のことをぼんやり思い出してきました。

ああ、前回は夏だったから着ていた服も薄くて軽かった…。
今日は冬服だし厚着してるなぁ…。
だから時間がかかったんだ…。
と、検査よりも着替えのことを考えていました。


検査が終わるとまた着替えです。
でも次の人は別の場所で着替えているようなので焦ることはないな…とわかり、自分のペースで着替えることができました。


ああ、すっかり疲れてしまったな…と思いながら待ってくれている付き添いの人のもとに戻ったら、
私の前の予約の人がいなくて、
それで私が急遽先に検査をすることになったみたいって聞きました。

そんなことがあったのか!
それじゃあ検査待ちの人が現れるのを待っているところに私が来たんだ。それであんなにせっつかれたのか…。
いやぁ大変だったなぁ………。

それでいっそう疲れてしまいました。



検査の結果はその日の午後に担当医師から聞きました。
どの結果にも問題はありませんでした。

前回も同じでした。
でもそれを聞いたとき私はポカンとしてしまいました。
検査の重要性がよくわかっていなかったと思います。
今年は、検査を受ける前からちょっと緊張してしまっていました。
なのですごく嬉しかったです。


今年も無事に年が越せそうです!ねぇ………と、
しみじみと思います。

出かけています2018年11月02日

もう11月ですね。
このごろはすっかり暑さが和らいで、
出かけるのも楽になってきました。


このところ久しぶりに会う人が多く、
病気の話をしています。
思い出話…が思い出せず…、
それで病気をしたと話すことがあります。

とくにね、
名前を聞いても、その人がわからないのです。

話し手さんの不思議な顔………。
それは忘れられないです…けどね。


忘れていない人(こと)と忘れてしまう人(こと)。
…その違いはどこからくるんでしょうねぇ。


高次脳機能障害。

特に記憶障害です。



先日、一人で歩いていたら、
散歩中のゴールデンレトリーバーに出会いました。
私の後ろからやってきて、
私に挨拶するかのように近づいてきました。
飼い主さんから「すみません。この子人好きで…」と声がかかったので、
「大丈夫ですよ。オスですか?」と応えました。
頭をなでてやるとじっとしています。
懐かしくなって我が家にいたゴールデンの「りく」を思い出しました。
そこへもう一匹のゴールデン(メスかな?)がきて、
飼い主さんたちは知り合いのようでした。
二人は一緒に散歩をし始め、
私は後ろ姿を見ていたのですが、
ゴールデンのふさふさのしっぽがピンと立って、
喜んでいる姿に「りく」の姿が重なって、
ほんとうに懐かしく温かな思い出が胸いっぱいに広がりました。

「りく」のことは忘れていないなぁ………。

一緒に散歩して、
ドングリを拾って歩いたよね…と思い出すのも楽しいことでした。

ぐふふ2018年09月09日

そのときのことを思い出すと笑ってしまいます。


図書館へ行こうとしたときです。

出かける前にはチェックすることがあって、
それを見ながら持ち物を確認します。
鍵、財布、携帯電話、ハンカチ…その他あれこれ。
電気、ガス、留守番電話…。
家の様子も再確認します。

それから玄関へいって、
家の鍵をしっかりかけて、外へ出ます。


その日も、
そんな感じで出て、図書館へむかって歩きました。

あいかわらず人や自転車がたくさん通る歩道です。
すれ違うときにぶつからないようにと気をはって歩きます。

歩くのはまだ苦手です。
足元のちょっとしたデコボコや風にまうゴミ、
とめてある自転車、出ているお店の看板…と、
気を遣うものがたくさんあります。


でも、それにも慣れてきたのかもしれません。
ふと、これから図書館へ行ったら…と考えました。

まず返却カウンターで借りた本を返して…。
と思ったとき、
本を持っていないことに気がつきました!

???

あれ、たしか玄関には置いていたはず…。
あらぁ、それを忘れてきたんだぁ!
それじゃあ取りに帰らなくちゃ…。

でもすぐに反応できなくて、
その場に立ち止まってしまいました。

止まっていても状況は変わりません。
それもわかるのですが、なかなか動きだせません。

頭の中ではぐるぐるとしました。

どれくらい立ち止まっていましたかね。
えいっと勢いをつけて、家に戻るために歩き始めたら、
なんだかふとおかしくなって、
笑ってしまったのでした。


これまでだったら図書館での行動を考えるのは、
支度しながら家の中でやっていたはずです。

本を返して………と何度も頭の中で繰り返していたはずです。
だから返す本を忘れることはありませんでした。

それをせずに家を出て、本を忘れたんだ…。
それはつまり、
出かけること自体が楽なことになってきていて、
緊張も心配も不安もなくなってきているってことだな…。

それってすごい変化だな!
いつの間にこんなふうになったのかな?

そんなことを思うと笑えてくるのでした。

そしてヘラヘラ状態で家に戻り、
玄関の鍵を開け、
ドアを開くと本を入れた布カバンがそこにいました。


その“忘れた感”が、
病気になる前と同じような気がするのです。

それがなんかちょっと嬉しかったりもして、
思い出しては笑っています。