俵屋宗達さん2006年09月29日

『国宝 風神雷神図屏風
 宗達・光琳・抱一 琳派芸術の継承と創造』(出光美術館図録)


有楽町で待ち合わせして、
出光美術館へと向かいました。

秋晴れの日の遅い午後。

めざすは
 俵屋宗達の「風神雷神図屏風」(国宝 建仁寺)

ある日新聞広告に、

 “六十六年の歳月を経て
  琳派の三巨匠が描く風神雷神図屏風が、
  この秋、出光美術館に集う。”

とあり、目を奪われてしまいました。

風神・雷神。

なぜか心引かれます。

本や映像のなかでしか見られないと思っていた
宗達さんの「風神雷神図屏風」を、
直接この目で見ることができるなんて…。

こんな機会は、一生に一度あるかないか!
即決でした。
ぜったい見に行こう!


美術館は人の大波が去り、
しばしの小波状態。
入り口に並ぶこともなく、
すいすいと会場の中へ。
入ったとたんに宗達さんです!

ひとだかりも十人かそこら。
じわじわと近づきながら、
鳥肌~感激の涙~~~~~~と、 そのとき。

「ながみさんもいっしょです」と相方の声。

???と思いつつふり返ると、
先日、偶然再会することができたお方が
           横にひょこんといらっしゃいました。

そのとき、またいつかお会いできるといいな…
           と思っていましたが、
まさかここで。
しかも、宗達さんの「風神雷神図屏風」の前!

まるで風神・雷神さんに呼んでもらったようではありませんか…!


それぞれが会場を一巡し、
尾形光琳の「風神雷神図屏風」(重要文化財 東京国立博物館)も
酒井抱一の「風神雷神図屏風」(出光美術館)も
よかったけれど、
やはり俵屋宗達さんが圧巻でした。

なにげに入り口近くの宗達さんの前に戻り、
もうひと時、三人揃って「風神雷神図屏風」に見入りました。

ああ、やっぱり素敵です。
なぜにこんなに心を奪われてしまうのでしょう。

本や映像とは、やはりぜんぜん違います。

見に行かねば、
会いに行かねば、
直接話さなければ、触れなければ…です。


その後に飲んだビールのおいしかったこと~。

俵屋宗達さんに、乾杯! な夜となりました。