My NAME is MiNA2012年11月20日

『肩胛骨は翼のなごり』の前の物語です。

 『ミナの物語』デイヴィッド・アーモンド
           山田順子/訳 東京創元社 2012/10 (写真)

“あたしの名前はミナ。”

からはじまる、
ミナの物語。

ミナがノートに綴る言葉は、
ミナのそのままを語ります。


自由、
でありたいために、
ひとり、
でいることを選んだミナ。

自由、
ではあるけれど、
思うがまま、
ばかりではないことのいくつかについて、
考えるミナ。


そんなミナに、
つきそいながら読んでいたつもりが、
いつのまにかミナに重なって、
一緒に夜をのぞきこみ、
庭にある「あたしの木」に登り、
ブラックバードの巣を見守り、
お隣りのマイヤーズさんの家の様子をながめ、
やがて越してくるマイケルを見つけていました。


そして一緒に考えました。

「あたし」の気持ちを表す言葉を探し、
ミナはその言葉をノートに書き、
私はそれを読んでいきました。


そういう本読みは、
不思議なほどに気分がいいのでした。



それからミナはマイケルに言います。

“「あたし、ミナ!」”


それで私は、
『肩胛骨は翼のなごり』を再び開いて、
マイケルとミナの続きの物語を、
もう一度読みたいと思いました。