絵?え?絵?2012年01月26日

あすなろ書房という出版社のHPの、
「新刊のご案内」を見ました。 ら、

 『ピーターサンドさんのねこ』

という、黄色い表紙の本が目に入りました。

「ルイス・スロボドキン 作」

で、ふむふむ。と思い、続きに、

「清水眞砂子」

とあり、
あっ、清水真砂子さんだ!
とテンション上がりました。ら、

続く、

「絵」

という文字に、
絵? となりました。

え?
絵?
え?

続く紹介文にはこうあります。

“●ねこがいっぱい!心あたたまるお話。
「ゲド戦記」の翻訳者、清水眞砂子が13年ぶりに手がけた小学校初~中級向け童話 ”

「手がけた」?
「訳した」ではなく?

え?
絵?
え?

タイトルをクリックして「本の詳細」記事を開いてみると、
そこにも、

「ルイス・スロボドキン 作/清水眞砂子 絵」

とあり、
まさか、そんなはずは…。
と、続く「著者紹介」記事までスクロールして、
やっと、

「訳:清水眞砂子(しみずまさこ)」

にたどり着き、
ほら~~~!
と、落ち着きました。



その間、数秒のことでございました。




ちなみに、

「絵・作:ルイス・スロボドキン(Louis Slobodkin)」

です。(そうでございましょう…)


そのうち、訂正されるかもしれませんので(早い訂正を期待!)、
幻の、

「清水眞砂子 絵」

ですね~~。

ああ、びっくりした!

戸惑いの2012年01月23日

五木寛之の小説を読んだのは、

 『青春の門 (第一部)筑豊篇』

以来だと思います。

 『親鸞 上・下」 五木寛之 講談社文庫 2011/10 (写真)


『青春の門』を読んだのは、20代前半だったと思います。
が、
正直、よくわからなく。
それきり。でした。

それなのに、今回手に取ってみたのは、
親鸞が主人公と知ったからでした。

が、
これは小説。エンターテイメント。だ!
とわかるまでは、戸惑いの連続でした。

読む前から、わかっていなさいよ~。
と、思うわけですが、
五木寛之。というビッグネームと、
親鸞。というビッグネームに、
難解な物語。という思い込みをし、
勝手に不安と期待を抱き、
オソルオソルに読み始めてしまったのでした。

そして、戸惑い…。

だって、
親鸞が、あんなことやそんなことに巻き込まれるなんて思わないもの。

しかも、2度も3度も。

そして、手に汗握る絶体絶命の場面からの救出劇。

絵に、なりすぎ。
活劇、すぎ。

それをわかって、楽しめれば、
大いに楽しめ、
あっという間に読める、
大型娯楽小説でした。


そして今、

 『親鸞 激動篇 上・下』 五木寛之 講談社 2012/1

を、図書館にリクエスト予約中です。


続編。読むかなぁ。私。。。

図書館の棚に並ぶだけではもったいない2012年01月18日

大月書店から、
またまた興味深い絵本がでました。

 『絵本 子どもたちの日本史』[全5巻]
         加藤理・野上暁/編 石井勉/絵


現在でているのは二冊です。(写真)

 『1 むかしむかしの子どものくらし』 加藤理・野上暁/文 2011/11
 『2 江戸時代の子どものくらし』 加藤理/文 2011/12 

以下、
 『3 明治・大正の子どものくらし』 加藤理/文
 『4 戦争と子どものくらし』 野上暁/文
 『5 現代の子どものくらし』 野上暁/文
と続きます。


大月書店からは、
 
 『絵本 日本女性史』[全4巻]

もでています。


絵本なので、子どもむけと思いがちですが、
大人でも楽しめて学べます。

といっても、
通史なので、
どうしてもおおざっぱな印象が残ってしまい、
私としてはやや物足りなく、
個人的には買う決心がつかないのですが、
図書室・図書館には、ぜひ!揃えてもらいたい絵本です。

そして、たくさんの人に見て、読んで、知ってもらいたいです。

今は昔の続きですから。

こんなことがあり、
こんなこともあり、
の後の、
今の、
子どもたちであり、
女性たちであり、
私たち。であります。



ああ!
こういう本を思うと、
リアル「不機嫌図書室」を持ちたくなりますねぇ。




…と、
妄想にひたっている間に、
この絵本を図書館に返しに行かねば!でした。

酔いません2012年01月16日

物語る前から「物語」が語られる物語です。

 『怪物はささやく』 パトリック・ネス/著 シヴォーン・ダウド/原案
             池田真紀子/訳 あすなろ書房 2011/11 (写真)

シヴォーン・ダウド/原案

というところで、わかる人もいると思います。

シヴォーン・ダウド。といえば、

 『ボグ・チャイルド』 千葉茂樹/訳 ゴブリン書房 2011/1

私はこの作品で初めて読み、知ったのですが、
2007年8月、がんのため四十七歳で亡くなっています。

その死後に、作品が出版されているようなのですが、
この本は、シヴォーン・ダウドが残した「原案(未完の物語)」を、
パトリック・ネスが「もう一つの物語」として完成させたもののようです。

だから、
パトリック・ネスが書き上げたこの物語は、
物語られる前にまず、
シヴォーン・ダウドの物語が語られ、
読者は、
その物語を受けとった上に、
パトリック・ネスの物語を重ねていくことになるのです。

だからでしょうか、
物語は二重三重に絡まっているように思えます。
 物語の中でもまた、
 三つの物語が語られ、
 四つ目の物語はおまえが語るのだと、
 怪物がせまってきますし。

それが、
深い感動を誘う仕掛けになっているような気がします。


でも、
私は、その物語の深さを感じることができませんでした。

というよりはむしろ、
深そうにみえたぶんだけ、
ほんとうはそんなに深くはなく、
案外、
浅いんとちゃうの?という思いが生じ、
読了後は、
ちょっと困ってしまいました。


大人たちがよってたかって子ども(主人公の少年)に絶望の種をまいておきながら、
けなげに、
その絶望と向きあう子の姿を、
感動的に仕上げた物語。

という印象だけが残ってしまい、
そんな私に、
自分でも困惑してしまいました。



浅いのは物語ではなく、
私の読み、なのかもしれませんけどね。


どちらにしても、
酔えないお酒(物語)を飲ん(読ん)で、
後味はいま一つ!

というより、
そんなことじゃ、酔いませんわよ!な感じ。




ううう。
イヤな読者だ…。

アーモンド!2012年01月08日

新刊が出るのを楽しみにしている作家さんが何人かいて、
ときどき、
新刊出てないかなぁ~と、
ネット検索することがあるのですが、
この本は、
そんな隙をついて、油断していたところに飛び込んできました。

 『パパはバードマン』 
       デイビッド・アーモンド/作 ポリー・ダンバー/絵
         金原瑞人/訳 フレーベル館 2011/10 (写真)

表紙を見ても、しばらくは気づきませんでした。
が、
「デイビッド・アーモンド作」、
と読めたときには、
はっ?と思いました。

デイビッド・アーモンド。 ですか? あの?
デイビッド・アーモンド???


私が知っているデイビッド・アーモンドの本といえば、

 『肩胛骨は翼のなごり』 東京創元社 2000/9
 『闇の底のシルキー』  東京創元社 2001/10
 『ヘヴン・アイズ』 河出書房新社 2003/6
 『 秘密の心臓』  東京創元社 2004/6
 『火を喰う者たち』  河出書房新社 2005/1
 『星を数えて』 河出書房新社 2006/3
 『クレイ』 河出書房新社 2007/7

と、
幻想的であったりリアルであったりしながら、
少年少女たちの繊細な姿を描いた物語が印象的です。
好きな人は好き!
だけれども、
嫌い、あるいは、苦手、そして、読めない。
という人もいる、ちょっとクセのある作家さんです。

(私は、好きですねぇ。
 なかでも『火を喰う者たち』が。
 『肩胛骨は翼のなごり』を読んで、う~ん。となった人には、
 『星を数えて』での再チャレンジをおすすめします。)

この頃は新刊本を見なかったので、
ときどき探していた作家さんの一人でもありましたが、
まさか、小学生むけの児童書で出るとは思っていませんでした。

なので、
ややオソルオソルな気分で読んでみました。

これまでのデイビッド・アーモンドの物語を思えば、
こちらは、ずいぶん、というか、かなりテンション高く物語が進みます。

でも、その底には、
重く痛い心の闇が沈んでいるのがわかるので、
最初のとまどいが、
やがて応援・声援となっていきます。

そして一緒に!

そう「ドリーンおばさん」みたいに!!


出版社の本の紹介文には、
「悲しみを乗り越え」とあります。

たしかに、そのような物語であるのですが、
読了後の印象としては、
そんな単純で簡単な物語ではない。はず。と思いました。

ハッピーエンドではあるけれど、
これはひとつのエピソード。だと読み取れます。

それこそが、デイビッド・アーモンドの物語なのかもしれません。

描かれた物語の以前と以後を、思い、
しみじみと、
パパとリジーの人生を考えます。


小学生には小学生の、
私には私の、
あなたにはあなたの、
それぞれの『パパはバードマン』という物語が生まれていきそうです。