八雲立つ風土記の丘2006年10月05日

左・「見返りの鹿くん」
右・『古代史 謎解き紀行 Ⅱ 出雲編』関裕二 ポプラ社 2006

 「見返りの鹿くん」は平所遺跡(松江市)出土、
   ふり返った姿の鹿の埴輪(重要文化財)をモチーフにしたぬいぐるみ。



今朝の朝日新聞1面に、
 山持遺跡(出雲市)で見つかった板絵の記事が載っています。
見つかった板絵は4点。
奈良から平安時代のもので、
唐風の衣装を着た女性や、
吉祥天女とみられる女性が描かれているそうです。

板絵が見つかった遺跡は実家の近くにありました。
実家は、
新聞に載っている地図の、
国道9号線をもうちょっと東(松江市)方向に行き、
JR山陰線直江駅を越えたところにあります。


実はちょっと前に、
『古代史謎解き紀行』の出雲編という本を読みました。
 (ちょうど今作っている
   「不機嫌 図書室 №8」の読了記録でも紹介しています)

この本に載っている地図も、
私の生活圏そのものでした。

かなり以前から出雲神話に興味を持っていますが、
なかなか直球で勉強する気にならなくて、
説話とか、
仏教とかお寺とか、
民俗学とか歴史の本を気のむくままに読み散らかすばかり。

しかも、
読んでもなかなか頭に入らないから、
知識はちっとも増えていきません。

ところがですね、
今朝の新聞記事を読んだときは、
な~んとなく、
    ほほ~(^。^)~ と。
 
  (…具体的に説明できる言葉が
       持ててなくて申し訳ございません…)
 
板絵は8日に現地で公開されるそうです。
これまでだったら全く無関心だったと思いますけど、
思わず「見たい!見に行きたい!」と思ってしまいました。

ちょうど3連休だし~。
9日の体育の日には大学対抗出雲駅伝もあるはずだから、
応援するふりしてテレビ中継に映りに行けるし~。

と、一人で盛り上がりましたが、
もちろん、帰りません……。仕事入ってますし~(^_^;)


そういえば、
荒神谷遺跡の発掘現場には見学に出かけました。、
でもそのときは遺跡への興味というより、
突如全国的大ニュースの現場となったその場所を、
とりあえず見ておきましょうか…という観光気分でした。
  だから、変な写真撮ってるし…。若かったし…。

「見返りの鹿くん」を買ったのは、
その荒神谷遺跡の出土品の里帰り展示会場でだったと思います。
このときも、ちょうど家族で帰省していたので、
いい観光土産と思ったんですよね。

通った高校の近くにも有名な古墳があったらしいけど、
毎朝・毎夕方、素通りでした。
もちろん大学の近くにも…あった…はずなんですけれども、
ぜんぜん、興味なかったです。

だからといって、
今度帰省したときに遺跡めぐりはしないと思います。
ただ、ふと、
「八雲立つ風土記の丘」のことを思い出しました。

小学校高学年のころだったと思います。
父と一緒に出かけた思い出があります。
出雲国分寺跡というのもありました。
な~んにもなくて、退屈で。
空ばかりが広くて、退屈で。
ただ、
車に乗って出かけるという楽しみのためだけに
 ついていっていたような気がします。

  それが、原風景なのかもしれません。


そういえば、10月。
全国的には「神無月」ですが、
出雲では「神在月」と言っています。
全国の神さまが出雲に大集合だからです。

気をつけていってらっしゃい、神さま~。