読むのね?2007年07月16日

『奈良エリート少年自宅放火事件の真実
 僕はパパを殺すことに決めた』 草薙厚子 講談社 2007



図書館から予約取置のお知らせメールが届き、
すぐに出かけた貸し出しカウンターで、
手にした本を見つめてしばしボーゼンとしてしまいました。

家に帰り、あらためて本を手にとり、
表紙を眺め、裏表紙を眺め、
見返しを読み………読み!
なんだかとんでもない本を手にしているのではないかと思い、
続く「はじめに」を読み、ああ、そういう本なのかと理解し、
目次をめくると、

  装幀/菊地信義

とあって、
「きくちさ~ん!」と心で絶叫してしまいました。

昔から、その装幀が好きで、
ただのファンの一人なんですが、最近はお名前を拝見してなくて、
久々にお見かけした本がこれだったから………。
もう~!菊地さん!びっくりするやないですか~!って感じでした。

でも、おかげで、
本を手にしたときの衝撃もまっとうなことと思いました。
だって、菊地さんの装幀だもの。
表紙が一発で本を語るわけですから。

内容もかなりな衝撃で、
ゲッ! とか、
はぁ? とか、
なんで? とか、
そこまでやってたの? などと、知らずにつぶやいてしまい、
テレビの地震速報を観るため部屋にいたカメ係も興味を持ったらしく、
図書館に返す前に自分に貸して欲しいと言い出しました。

地震の情報を気にしつつ読了しましたが、
この期におよんでもなお、
 “息子と2人で…”と語る、
事件を起こした少年の父親の言葉には気が重くなりましたし、
少年は「広汎性発達障害」と診断されていると知り、
そのこともいろいろと考えてしまいます。


そんなわけで・・・、
この本は次、カメ係に渡る・・・のかな?