みちみちあるいてゆくとちゅう2008年06月29日

渋谷にある ギャラリーTOM で開催中の
 「旅の仲間 澁澤龍彦と堀内誠一による航空書簡より」(7/6まで)
を見に行きました。(写真はちらし)

澁澤龍彦さんの作品では『高丘親王航海記』(文藝春秋 1987)、堀内誠一さんの作品では『マザー・グースのうた 全5巻 』 谷川俊太郎訳 (草思社 1975 )が一番印象に残っています。
堀内さんのマザー・グースの本に出会ったのは10代の頃で、その本でマザー・グースを知り、当時、詩や童話のような作品を書いていた私に大きな影響を与えてくれました。  
  「Polly put the kettle on」をヒントにした童話も書きましたね~。
   (未完…書き直しすぎて空中分解…以後放ってます)

澁澤さんの手紙に、そのマザー・グースの本の感想があって、それで書きかけ(?)の童話のことを思い出したんですが、ああ、あの頃の手紙のやりとりなんだ…と、そこでちょっとお二人の存在が近しいものに感じられてきました。
なにしろ私にとっては、作品を通してお名前を知るだけのビッグネームなお二人でしたから、このような交友があったことも驚きでした。

『旅の仲間 澁澤龍彦・堀内誠一往復書簡』
    (澁澤龍彦・堀内誠一 巖谷國士 編 晶文社 2008)

という本も出ています。 4,200円(税込み)

展示を見学したあと、ちょっとしたハプニング(?)があって、ギャラリーにいらしていた柚木沙弥郎(ゆのき さみろう)さんを紹介していただきました。
このギャラリーTOMを開設された、村山亜土さん作の絵本、
『トコとグーグーとキキ』(村山亜土・作 柚木沙弥郎・絵 福音館書店 2004)
にサインをしていただき恐縮しつつ、柚木さんの穏やかで飄々としたお姿に感動してしまいました。

この日は他のギャラリーもいくつか回り、初めてお会いする作家さんやご無沙汰しております<(_ _)>の人たちとたくさん話しをしました。
ここのところ(思えば秋葉原の事件以後)なんだかザワザワとしたココロモチのなかに身を浸す日を過ごしていましたが、みなさんのシャキットした穏やかな笑顔に元気をもらって、どんどんテンションが上がっていきました。
それからまた長~い(長すぎる!)夜が始まり、テンションは上がっているは、初めてきいた原マスミさんの歌(CD「シングルズ&コレクションズ」)に衝撃を受けるはで、完全に容量オーバー。

気にかかることのあれやこれやも、なんだかなぁもう、どうでもいいやって気分になってきました!

でもまだ、まだまだです。
まだまだ、まだまだみちみちあるいてゆくとちゅうなんです。