ごきげんさん

師走です。　…ｲﾔ～ｺﾏｯﾀｺﾏｯﾀ…

心情整理は引き続き静かに進行中です。

かれこれ２０年近くも前。母から指輪をもらいました。
赤い瑪瑙（メノウ）の花の形の指輪です。
大阪で暮らしていた頃で、その指輪をして、頬杖をついている私が写っている写真が残っています。

その後、赤い瑪瑙がとれてしまい、ずっと引き出しの小箱の中に入れたままでした。
捨てるに捨てれず。
デパートの広告に、ジュエリーリフォームの案内をみかけるたびに、赤い瑪瑙の壊れた指輪のことがちらりと思い浮かびながら、そんな、たいそうなジュエリーやないし…と、やっぱりそのまま。

近所に、手作り・リフォームアクセサリーのかわいいお店をみつけたのは数年前。ここでなら瑪瑙の指輪を直してもらえるかも…と思いながらもそのままにしていましたが、このたび、ふと思いついて、引き出しの小箱を探し出し、赤い瑪瑙と花の形のリングをみつけて持っていきました。

赤い瑪瑙はネックレスにしようということだけは決めていました。
同じ形の指輪に戻すのはイヤだなって思ったのです。
お店の人とあれこれあれこれ相談をして、予算を伝えてアドバイスをもらって、デザインを決めていきました。
その作業の楽しいこと～。
出来上がり予定日を聞いた後、残ったリングはどうしましょうとなり、もうすっかり黒ずんでいたし、捨てるしかないと思っていたのに、磨けばきれいになるし、かわいいデザインだし、何かちょうどよい物があるか探してみましょうか？と、お店の人に言ってもらったので、それじゃあおまかせしますとお願いしました。

それから数日後。
ネックレスが出来上がったと連絡があり、受け取りに行ったお店には別の人がいて、詳しい事情は聞けませんでしたけが、ネックレスは希望通りに、そしてなんとなく心の中で青い指輪がいいなと思っていたそのままに、青い指輪が、しかも想像以上にかわいらしく出来上がっていました。（写真）
そのうえ指輪のリフォーム代金は２１０円！
磨いてビーズをはめた料金ということでした。

その日は、吉祥寺女子の夜会（今、勝手に名前を付けただけなんですが）でしたので、そのままネックレスと指輪を重ね付けして出かけました。

ああ、なんだかいい感じです。

引き出しの小箱に沈んでいた懐かしくもほろ苦い若い頃の思い出が、形を変えてきれいになって、私のところへ帰ってきました。

捨てるばかりが整理ではありませんね。
選択肢が増えるたびに、自由になっていく気がします。