卒業です2009年03月08日

カメ係の卒業式がありました。

この3年間、制服がなかったので、式典に参加する度に何を着るのか悩みました。
今回も、数日前になってようやく入学式に着たスーツを試着。まだ着れるしこれでいいというので、ややツンツルテンながら同じ格好でいくことにしました。
ネクタイをするのは入学式以来。そのときはお世話になっている美容師さんに締め方を習ったのですが、それをもうすっかり忘れているカメ係。私に聞きにこられても、私だってわからへ~ん!
近所に教えてもらえる人の心当たりがなく、どうしたもんやら…と二人しての沈黙ののち、学校で先生に聞く、という発言があり解決。
前日の予行練習にネクタイを持参し、担任の先生に習ってきました。

で、当日は、習ったネクタイを自力で締めて一足先に登校しました。

私は、入学式と、総長を務めた記念祭に続いて、3度目の学校です。
道順もうろおぼえ。あの人たちもそうかな?と思われる人について歩いていると正門に到着。ああ、よかった。ここにきて迷子になったらどうしょうかと思ってしまいました。
会場の体育館に入ると、すでに在校生たちが、卒業生と保護者の座席を囲むようにして座っていました。

式が始まって卒業生が入場すると、まず女子の服装に唖然としてしまいました。
成人式?と思うような振袖姿や、女子大生?と思うような袴姿。そして結婚披露宴?と思うようなパーティードレスの子たちが続きます。
髪も完璧にセットされお化粧だってばっちりです。
カメ係が聞いた女子は、朝4時起きで着付けをしてきたんだそう。
これまで在校生として出席したときも、女子の卒業生はだいたいそんな服装だったと、カメ係は教えてくれたのですが、私はそんなことちっとも知らんかったから、単純に、女子ってたいへ~ん!というか、ネクタイの締め方がわからん!的なやりとりであたふたしている我が家がどれだけ牧歌的かと思いました。

世間知らず、とも、世間ズレ、ともいえるのでしょうが…。

男子だって紋付羽織袴の子がいました。
金髪・銀髪コンビがクラス代表で卒業証書を受け取りに壇上に上がったり、受けとった後、コントをやった代表や、母親の名前を叫んで、涙ながらに感謝の言葉を述べた代表もいました。

感動したり笑ったり。粛々と…というよりは、拍子抜けするほどくだけた印象の式でした。 
起立しての国歌斉唱問題。卒業式って、そんな話題で取り沙汰されることが多かったから、実際はどうなのかなって思うところもあったので。そういう点では粛々、でした。

そんなカメ係の卒業式。
今回は私自身の卒業式でもあると思って参加しました。

幼稚園の入園から14年。
園や学校の行事中心に我が家の生活は動いてきました。
3年連続で引越し転校をし、強烈な担任との出会いや、そこで壊れた人格を救ってくれた担任との出会い。ほっとしたとたんの父親の不在。奮起して始めたスポーツの指導者との出会い。クラスや部活の人間関係の難しさや先生たちとのやりとりと、常にいろんなことがありつつも、向き合うことをやめなかった学校生活の、その居場所へ、カメ係が通い続けるために、私は私なりのフォローに徹してきた14年間でした。

途中で横道にそれたってしかたない環境でもあったのに、ひたすら前を、上を向いて突っ走り続けようとする姿に、どこか生き急いでいるような不安を感じ、見失わないように、ちゃんと見守っていなければと、私もまた必死でした。
その勢いのまま、セーフティネットを張らずに覚悟の挑戦をした受験は結果が出ず、落ち込むカメ係を見ながら、私は正直ほっとしてしまいました。
「ちょっと休憩しぃ」それが私の一番の気持ちでした。

次へ次へと、順調に進んでいければそれにこしたことはないのでしょうけど、人生なんて、そんな順調にばかりはいかへんし。
ここは「神さまストップ」がかかったと思って、一呼吸おく機会と受け止めましょう。

そんなわけで、卒業したカメ係は、しばらく「ナニモノでもない者」となります。ナニモノでもないかわりに、ナニモノかでもある自分を自覚したのか、しようとしているのか、ブログを始めたと教えてくれました。

http://ameblo.jp/syashinya-graph/

封印していた写真もまた始めて、公開するということです。

この辺境のブログで、カメ係のことを気にかけてくれたみなさま、ありがとうございました。

もろもろ卒業です。