何が起きていたのやら ― 2009年03月23日

『「哀しみ」という感情』岸田秀 新書館 2008
という本の中で、紹介されていた本です。
紹介文には、
“これは日本女性の著者がドイツ語で執筆し、ドイツで出版された本の邦訳版である。著者は1960年代初めにドイツに渡り、新聞のコラムや講演などで日欧比較文化論を展開している研究者。長いドイツ生活で体験した、歴史に対する偏見や先入観を覆すために本書を書いたとのこと。”
とあり、俄然興味を持ちさっそく借りて読んでみました。
『驕れる白人と闘うための日本近代史』
松原久子 田中敏/訳 文藝春秋 2005 (写真)
面白かったです。
読みながら、カメ係を捕まえて、ああだこうだと議論をふっかけてしまいました。
私も、その子ども世代のカメ係も、日本の近代史を学校でちゃんと習ってきていません。(私は高校で選択したのに…ねぇ…)
日本史の授業では、近代あたりになると時間切れ扱いで「あとは教科書を読んでおくように」とさえ言われた記憶もなく、なんとなくで終わってしまっていました。
そんなあいまいな知識(といえるのかどうかもわからない)のまま、世の中(主にテレビや本)に流れる歴史情報(ドラマとかクイズとか、ドキュメンタリーとか歴史小説など)を自己流に整理し、幕末から明治以後の日本の姿を自分なりに理解しようとするのですが、どうも、すっきりしません。
そんな日本の歴史を、世界史のなかに置いて把握しようとすると、もう、わけがわからなくなってお手上げになるばかり。
続く、岸田さんの紹介文に、
“本書によると、欧米では自分たちの歴史こそ世界史であり、他の後進的な国々は欧米の近代文明や技術の恩恵によって救われたと教えられている。日本の近代も、ヨーロッパから五百年も遅れた未開の国が、西洋の文明に接して奇蹟の発展を遂げたとされている。”
“ヨーロッパ以外の国の文明や歴史がどう形成されたのか。その認識が欧米には欠落しているのである。”
とあり、私のお手上げ混乱はもしかしたらそこに原因があるかもしれないんじゃない?と思いました。
そして本を読みながら、私は日本人だけど「驕れる白人」側にいるんだ~!と思いました。(私の場合、驕ってはいませんが)
そこから、自分が立つ足場のなさや歴史観のねじれみたいなものが生じて、どう整理していいのかわからないままになっているんじゃないの?
と、カメ係にふっかけていったのでした。
ほんとうに知らないことばかりで…。
去年には文庫化されていました。それも知らなかった!
貸出期限がきたし、カメ係には文庫版を用意。
私も、くり返し読みたいから文庫化はありがたいです。
という本の中で、紹介されていた本です。
紹介文には、
“これは日本女性の著者がドイツ語で執筆し、ドイツで出版された本の邦訳版である。著者は1960年代初めにドイツに渡り、新聞のコラムや講演などで日欧比較文化論を展開している研究者。長いドイツ生活で体験した、歴史に対する偏見や先入観を覆すために本書を書いたとのこと。”
とあり、俄然興味を持ちさっそく借りて読んでみました。
『驕れる白人と闘うための日本近代史』
松原久子 田中敏/訳 文藝春秋 2005 (写真)
面白かったです。
読みながら、カメ係を捕まえて、ああだこうだと議論をふっかけてしまいました。
私も、その子ども世代のカメ係も、日本の近代史を学校でちゃんと習ってきていません。(私は高校で選択したのに…ねぇ…)
日本史の授業では、近代あたりになると時間切れ扱いで「あとは教科書を読んでおくように」とさえ言われた記憶もなく、なんとなくで終わってしまっていました。
そんなあいまいな知識(といえるのかどうかもわからない)のまま、世の中(主にテレビや本)に流れる歴史情報(ドラマとかクイズとか、ドキュメンタリーとか歴史小説など)を自己流に整理し、幕末から明治以後の日本の姿を自分なりに理解しようとするのですが、どうも、すっきりしません。
そんな日本の歴史を、世界史のなかに置いて把握しようとすると、もう、わけがわからなくなってお手上げになるばかり。
続く、岸田さんの紹介文に、
“本書によると、欧米では自分たちの歴史こそ世界史であり、他の後進的な国々は欧米の近代文明や技術の恩恵によって救われたと教えられている。日本の近代も、ヨーロッパから五百年も遅れた未開の国が、西洋の文明に接して奇蹟の発展を遂げたとされている。”
“ヨーロッパ以外の国の文明や歴史がどう形成されたのか。その認識が欧米には欠落しているのである。”
とあり、私のお手上げ混乱はもしかしたらそこに原因があるかもしれないんじゃない?と思いました。
そして本を読みながら、私は日本人だけど「驕れる白人」側にいるんだ~!と思いました。(私の場合、驕ってはいませんが)
そこから、自分が立つ足場のなさや歴史観のねじれみたいなものが生じて、どう整理していいのかわからないままになっているんじゃないの?
と、カメ係にふっかけていったのでした。
ほんとうに知らないことばかりで…。
去年には文庫化されていました。それも知らなかった!
貸出期限がきたし、カメ係には文庫版を用意。
私も、くり返し読みたいから文庫化はありがたいです。
最近のコメント