それで、いいんだ ― 2010年01月27日

2010年度本屋大賞のノミネート作品が発表されました。
申し訳ないくらい興味がないのですが、
その10作品のなかに『1Q84』(村上春樹 新潮社)が入っているのを知って驚きました。
本屋大賞って、売れてる本のランキングでしたっけ?
そうではなくて、
全国の書店員さんたちが、
「この本売りたい!」と思う、イチオシオススメ本を選んでいるはず。と思っていたのですが…。
発売前から売れてたじゃないですか?
なのに、まだ売りたい?
今年続編が出るから、まだまだ黙っていても売れるのでは?
なのに、まだ売りたいのは、
実は書店に在庫を抱えているから?
などとアヤシク考えてしまいました。
そうではなくて、
それでもまだ売りたい!まだ読んでいない人は是非!いや絶対!読んでもらいたいのです!な書店員さんたちの熱い思いの結果なのかもしれません。
まだ読んでいない私は、なんだか申し訳ないような気持ちになるようなならないような。
なりませんけど。。。。
っていうか、他にオススメしたい(できる)本はないの?って聞きたい。
そんななか、
『船に乗れ!』(藤谷治 ジャイブ)
もノミネートされていることを新聞広告で知りました。
そして熱狂的な読者のコメント。
『船に乗れ!Ⅰ 合奏と協奏』 2008
『船に乗れ!Ⅱ 独奏』 2009
『船に乗れ!Ⅲ 合奏協奏曲』 2009 (写真)
物語が完結した第3巻をやっと図書館で借りて読むことができました。
第1巻を読んだときは、これは!と思うほど面白く読了し、
わくわく♪待ちに待った第2巻で、あら?となり、
その時点では、第3巻の完結を待たなければなんとも言えない…となり、
そして、やや慎重な気持ちで第3巻を読みました。
そうですか、本屋大賞にノミネートされているのですね。
そしてしり上がり的に評価が高くなっていることも知りました。
私が、それとは逆に疑問を持っていったのとは正反対。
ああ、このパターンは、
『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』(リリー・フランキー 2005 扶桑社)
のときと同じような気がします。
『東京タワー』の熱狂もすさまじかったです。
『船に乗れ!』もそのような物語を進むのでしょうか。
熱狂的に、良し!という人たちはそろってこの作品を「青春」ということばを使って賞賛されています。
たしかに登場者たちの青春時代を描いた物語です。
でも語るのは、それから20年後の「僕」です。
その「大人になった僕」の視線がちらちらと物語に現れ、
私はその「大人の男」の視点がだんだんと気に入らなくなっていったのだと思います。
それは『東京タワー』でもそうでした。
息子の母親を見る視線とそれを語る視点。
に、共感できませんでした。
というより、嫌悪感さえ抱いてしまいました。
そして「大人の男」は“それでいい”と語ります。
ふぅ~ん。それでいいんだ。
だから変わっていかないんと違う?
と思ったところに、世間の評価の高さを知りました。
それで、いいんですね。
それで、いいんだねぇ!!
申し訳ないくらい興味がないのですが、
その10作品のなかに『1Q84』(村上春樹 新潮社)が入っているのを知って驚きました。
本屋大賞って、売れてる本のランキングでしたっけ?
そうではなくて、
全国の書店員さんたちが、
「この本売りたい!」と思う、イチオシオススメ本を選んでいるはず。と思っていたのですが…。
発売前から売れてたじゃないですか?
なのに、まだ売りたい?
今年続編が出るから、まだまだ黙っていても売れるのでは?
なのに、まだ売りたいのは、
実は書店に在庫を抱えているから?
などとアヤシク考えてしまいました。
そうではなくて、
それでもまだ売りたい!まだ読んでいない人は是非!いや絶対!読んでもらいたいのです!な書店員さんたちの熱い思いの結果なのかもしれません。
まだ読んでいない私は、なんだか申し訳ないような気持ちになるようなならないような。
なりませんけど。。。。
っていうか、他にオススメしたい(できる)本はないの?って聞きたい。
そんななか、
『船に乗れ!』(藤谷治 ジャイブ)
もノミネートされていることを新聞広告で知りました。
そして熱狂的な読者のコメント。
『船に乗れ!Ⅰ 合奏と協奏』 2008
『船に乗れ!Ⅱ 独奏』 2009
『船に乗れ!Ⅲ 合奏協奏曲』 2009 (写真)
物語が完結した第3巻をやっと図書館で借りて読むことができました。
第1巻を読んだときは、これは!と思うほど面白く読了し、
わくわく♪待ちに待った第2巻で、あら?となり、
その時点では、第3巻の完結を待たなければなんとも言えない…となり、
そして、やや慎重な気持ちで第3巻を読みました。
そうですか、本屋大賞にノミネートされているのですね。
そしてしり上がり的に評価が高くなっていることも知りました。
私が、それとは逆に疑問を持っていったのとは正反対。
ああ、このパターンは、
『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』(リリー・フランキー 2005 扶桑社)
のときと同じような気がします。
『東京タワー』の熱狂もすさまじかったです。
『船に乗れ!』もそのような物語を進むのでしょうか。
熱狂的に、良し!という人たちはそろってこの作品を「青春」ということばを使って賞賛されています。
たしかに登場者たちの青春時代を描いた物語です。
でも語るのは、それから20年後の「僕」です。
その「大人になった僕」の視線がちらちらと物語に現れ、
私はその「大人の男」の視点がだんだんと気に入らなくなっていったのだと思います。
それは『東京タワー』でもそうでした。
息子の母親を見る視線とそれを語る視点。
に、共感できませんでした。
というより、嫌悪感さえ抱いてしまいました。
そして「大人の男」は“それでいい”と語ります。
ふぅ~ん。それでいいんだ。
だから変わっていかないんと違う?
と思ったところに、世間の評価の高さを知りました。
それで、いいんですね。
それで、いいんだねぇ!!
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