ことばはあるけれど ― 2007年10月09日

『こやたちのひとりごと』
谷川俊太郎/文 中里和人/写真 ビリケン出版 2007
(お二人のサイン入り~♡)
これまで、
誰にも一度も話したことがないけれど、
高校生の頃、
自転車通学の途中で必ず挨拶する「家」がありました。
その家の人とは、まったく縁もゆかりもなく、
当然会ったことも話したことも、
それどころか、
その「家」の人の姿さえ見たことがありません。
なのにいつからか、前を通るたびに挨拶していたのです。
「おはよう」とか「ただいま」とか…。
ちらりと横目で「家」を見て、心の内で挨拶。
「家」というか、なんだろう。
その「家」全体ではなく、
二階の窓から屋根にかけての、
今にして思えば、
そのたたずまいが好きだったのかもしれません。
『こやたちのひとりごと』発売記念の写真展(ビリケンギャラリー)で、
中里さんの小屋の写真を観たあと、
絵本をひらき、
谷川俊太郎さんのことばを読んでいるうちに、
ふと、
その「家」のたたずまいを思い出したのです。
もちろん、
その「家」が小屋のようだったわけではありませんよ。
谷川さんのことばが写真の小屋から聞こえてきたり、
それとは違うことばが伝わってきたりを感じているうちに、
そういえばその「家」も、
私の挨拶に返事をしてくれているような気になっていたことを思い出したのです。
「いってらっしゃい」や「おかえり」だけではなく、
もっと長いことばで。
一人で通った自転車の道で、
今日のこととか明日のこととか、
気になる人や物や出来事についてのことばを返してくれていたような…。
写真展では中里さんにお会いすることができました。
ビリケンギャラリーでのこの写真展は10月17日(水)まで。
INAXギャラリー1では、
「石はきれい、石は不思議展」が11月24日(土)まで開催中です。
こちらもぜひ行こうと思います。
谷川俊太郎/文 中里和人/写真 ビリケン出版 2007
(お二人のサイン入り~♡)
これまで、
誰にも一度も話したことがないけれど、
高校生の頃、
自転車通学の途中で必ず挨拶する「家」がありました。
その家の人とは、まったく縁もゆかりもなく、
当然会ったことも話したことも、
それどころか、
その「家」の人の姿さえ見たことがありません。
なのにいつからか、前を通るたびに挨拶していたのです。
「おはよう」とか「ただいま」とか…。
ちらりと横目で「家」を見て、心の内で挨拶。
「家」というか、なんだろう。
その「家」全体ではなく、
二階の窓から屋根にかけての、
今にして思えば、
そのたたずまいが好きだったのかもしれません。
『こやたちのひとりごと』発売記念の写真展(ビリケンギャラリー)で、
中里さんの小屋の写真を観たあと、
絵本をひらき、
谷川俊太郎さんのことばを読んでいるうちに、
ふと、
その「家」のたたずまいを思い出したのです。
もちろん、
その「家」が小屋のようだったわけではありませんよ。
谷川さんのことばが写真の小屋から聞こえてきたり、
それとは違うことばが伝わってきたりを感じているうちに、
そういえばその「家」も、
私の挨拶に返事をしてくれているような気になっていたことを思い出したのです。
「いってらっしゃい」や「おかえり」だけではなく、
もっと長いことばで。
一人で通った自転車の道で、
今日のこととか明日のこととか、
気になる人や物や出来事についてのことばを返してくれていたような…。
写真展では中里さんにお会いすることができました。
ビリケンギャラリーでのこの写真展は10月17日(水)まで。
INAXギャラリー1では、
「石はきれい、石は不思議展」が11月24日(土)まで開催中です。
こちらもぜひ行こうと思います。
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