法華経ですがな2008年06月18日

おお~!これだぁ~。
『梵漢和対照・現代語訳 法華経』上・下 
  植木雅俊 訳 岩波書店 2008

朝日新聞朝刊の「ひと」欄(2008/5/17)に、
 “法華経を現代語訳した 植木雅俊 さん”
という記事をみつけたときは、トキメキました。

そう。なぜか、トキメイタのです…。

法華経といえば、、、、ここで遠い目になります…。

あれは、大学の卒業論文で宮澤賢治を研究すると宣言したときのこと。当時の中世文学の先生が、「賢治をやるなら法華経ぐらいは読まないとね」と。確か、別件で先生の部屋へ行ったときに話しかけられたのです。「なんなら僕のを貸しましょうか」的な言葉も続いたような記憶があり、いえいえ~自分で用意します~と、これも確か、岩波文庫の『法華経』上・中・下を買い、おそらく確か、読んだ…ような気がしています。

このたび、その岩波文庫本を探してみたけど見当たらず…。もしかしたら、賢治の全集と一緒に大津の家に置いたままなのかもしれない。どうにか取り戻したいものやわ~と思ったしだい。って、さっさと帰って持って来ればいいやんねぇ~。いやぁ~。そんな簡単にはいかへんしぃ~。ひょえ~。

  ………(゜_゜)………閑話休題……(V)o¥o(V)

読んで(というか、とりあえずページをめくったと言ったほうが正確かも)、でも、ちっともわからず。そこで卒論では、なるべく宗教的なことは触れずにおこうと…テーマを絞った覚えがあります。
当時の研究室(教育学部・国語)の先生はどなたも賢治について熱く語る言葉をお持ちで、「それで賢治の何やるの?」とか「どこまでやってるの?」とか、ふいうちでよく声をかけてもらいました。しばらくは「法華経読んでます」と言うと「そう~」とそこで会話が簡潔に終了してくれたので、わけわからないながらも「読んでいる」ことを盾にして攻撃(?)をかわしていました。

そんな、法華経に、ずっとウシロメタサのようなものを抱いていたんですね。
なので「現代語訳」と聞いて、長年の鬱屈した想いが晴れるような気になったのです。だからトキメイタ♡のです。

書店で出会ったらいきなり買おうかと思っていたのに、なぜか出会わず。いったいどんな装丁の大きさの厚さの重さの書体の構成の本だろうかと気になりつつも冷静にもなり、とりあえず図書館で借りようとリクエスト。先日やっと借りれました。(写真)

もうね、上巻の「はしがき」を読んだだけで頭がさがり、そしてもうすでにわけがわからず…。賢治が読んだとされる「如来寿量品第十六」も、いやぁ~!非常に奥深く、手に負えず…。わからない。誰か助けて…。

貸りれる期間は2週間。その間にじっくり読む…んじゃなくて、買おうかどうしようか悩みそうです。

1万920円也。(上・下巻 税込み)

コメント

_ アーナンダ ― 2008年06月19日 22:49

その本は、まず、「はしがき」「あとがき」「解説」を読んだあとに、法華経本文は、右側の現代語訳の頁だけを読んでいけばいいと思います。それで、余裕があれば注釈にも目をやってみるといいし、さらに余裕があれば、漢訳の書き下しとの比較をやっても楽しくなるのではないでしょうか。サンスクリット原文までは手が出ませんので、それは眺めるだけでいいのではないでしょうか。

_ ながみ ― 2008年06月20日 14:50

アーナンダさま はじめまして。
アドバイスをありがとうございます。
なんだか全体眺めるだけになってしまいそうですが、とりあえず「はしがき」再チャレンジ後、「あとがき」「解説」へと読んでみようと思います。
買って手元に置いたら、一生かけて読む本になりそうです。本の姿もすてきです。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック