バスに乗って美術館2008年11月28日

朝日新聞で、石田徹也展の記事を見つけました。

   現代の閉塞感描き出す
      練馬区立美術館
    「石田徹也 - 僕たちの自画像」
 
  “石田徹也(1973~2005)は、閉塞的な時代に生きる哀切に満ちた現代人を、独特のユーモアで描き出した”
  “32年という短い生涯で青年画家が見つめた「現代のリアリティー」を、約70点で紹介する”

石田徹也さんの作品は、以前、たまたま偶然NHKの「新日曜美術館」という番組で見ました。テレビ画面に突然現われた作品にクギヅケとなり、画家の名前もわからぬまま、その絵だけが妙な印象として残っていました。

そのときの妙な印象(ザワツキ)が、新聞に掲載された作品(「燃料補給のような食事」)にもあり、これは?と調べたら、あの、テレビで見かけた画家の作品とわかりました。

石田徹也

もう、お会いすることはできない人とわかりました。


会場の練馬区立美術館は、調べると、なんと、阿佐ヶ谷駅北口からバスで1本。一直線に中杉通りを北上した先にありました。
これなら一人でだって行けるやん!

ということで、出かけてきました。(写真は図録 ~12/28)

初めての阿佐ヶ谷駅北口からのバス乗車で、それもまた楽しい経験でしたけれど、そんなこんなも吹き飛ぶぐらい、思っていた以上に衝撃を受けてしまい、ちょっと、気持ちがまとまりません。

確かに、テレビや新聞記事など、メディアで評価される言葉通りであるけれど、それ以外に、それ以上に、時代とか社会とか現代人とかではなくて、もっと個人的な、一人の男性・石田徹也さんが感じられ、しかも、何か言いたそうにしています。
作品から、つぶやきや独り言や絶叫や悲鳴やすすり泣き声や幼児のようなしゃくりあげた声が伝わってきます。

私は、なんだかとっても石田さんと話したいと思いました。

でも、それはかないません。

誰か、話したいです。

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