福も、いらっしゃいませ! ― 2009年02月02日
昨日のりとるの店番はすごいことでした。
店番の私が一人でいたのは、開店後30分と閉店前30分だけ。
閉店30分前までの30分間は、ただ今展示中の版画家さんと二人になりましたが、あとはずっとお客さまが来店。
そんなことって、私の長い店番の経験上ないことでした。
店内身動きできないほどのお客さまでいっぱい~!というのはありますが、お客さまが重なったり入れ替わったりしながらとぎれないというのは…。
いったいどうしたんでしょう?
いや、商売繁盛ですばらしいことなんですが。
昨日はどえらい強風で、外への品出しは風に飛ばされない物限定。そのぶん、店内の足元には小さな雑貨のかごが並び、それでなくても狭い店内、まるでけもの道のような隙間を歩いて、くまなく棚をご覧になるお客さまが続きました。(つまり常連さんではないので、ついつい世間話に花が咲いて長居して…というのではないのです。じっくりゆっくり本を見て選んでお買い上げ…のお客さまたち)
いや…そこの棚はあまり見ないほうがよろしいかと…というようなところまでご覧になるので、なんとなく冷や冷やしいしい、他のお客さまの接客をしたりしました。
お客さまが店を出られたタイミングで棚の整理や様子を見るためレジ前の席を立つと、次のお客さまを迎えることのくり返し。
強風もなかなか止まず、外の様子が気になりつつも接客を続けていました。
そんな中、お客さまを見送り、外から戻ってきた版画家さんが、
「今日のネコは帽子をかぶってないですね」と。
・・・・???
一瞬何のことやらわからず・・・。
あっ!ネコ?ビビ?
ビビは木彫りの大型ネコで、開店中はいつも外に置いてあります。
そのビビに毛糸の帽子がかぶせてあり、その日もちゃんとかぶせて外に置いたのはずなのですが。
いや、かぶってましたけど…って、もしか風に飛ばされてる?と、あわてて外にでると、たしかにビビの頭に帽子がなく、うそっ!それってやばくない?と帽子の行方を捜しました。
風下になる駅の方向を見渡すもみあたらず…。あれ~、まさか誰かがかぶって行ってしまったとか?この強風と寒さに耐えかねて…。などと思いつつふらふら駅の方へ歩いていくと、ありました!!駅よりの橋近くにまで飛ばされて丸まっていました。
よかった~みつかった~!と駆け足で戻ったら、お店には新たなお客さまが2名…。い、いつの間に…。
十数冊のプレゼント包装もしました。
店番中食べたのはおにぎり1個。
トイレには…いかず。
これって、接客の醍醐味ってやつ?
おかげで帰りは魂が抜けてしまっていました。
近所の小学校の校庭の夜空に、冬の大三角形を認めて元気回復しましたけれど。
店番の私が一人でいたのは、開店後30分と閉店前30分だけ。
閉店30分前までの30分間は、ただ今展示中の版画家さんと二人になりましたが、あとはずっとお客さまが来店。
そんなことって、私の長い店番の経験上ないことでした。
店内身動きできないほどのお客さまでいっぱい~!というのはありますが、お客さまが重なったり入れ替わったりしながらとぎれないというのは…。
いったいどうしたんでしょう?
いや、商売繁盛ですばらしいことなんですが。
昨日はどえらい強風で、外への品出しは風に飛ばされない物限定。そのぶん、店内の足元には小さな雑貨のかごが並び、それでなくても狭い店内、まるでけもの道のような隙間を歩いて、くまなく棚をご覧になるお客さまが続きました。(つまり常連さんではないので、ついつい世間話に花が咲いて長居して…というのではないのです。じっくりゆっくり本を見て選んでお買い上げ…のお客さまたち)
いや…そこの棚はあまり見ないほうがよろしいかと…というようなところまでご覧になるので、なんとなく冷や冷やしいしい、他のお客さまの接客をしたりしました。
お客さまが店を出られたタイミングで棚の整理や様子を見るためレジ前の席を立つと、次のお客さまを迎えることのくり返し。
強風もなかなか止まず、外の様子が気になりつつも接客を続けていました。
そんな中、お客さまを見送り、外から戻ってきた版画家さんが、
「今日のネコは帽子をかぶってないですね」と。
・・・・???
一瞬何のことやらわからず・・・。
あっ!ネコ?ビビ?
ビビは木彫りの大型ネコで、開店中はいつも外に置いてあります。
そのビビに毛糸の帽子がかぶせてあり、その日もちゃんとかぶせて外に置いたのはずなのですが。
いや、かぶってましたけど…って、もしか風に飛ばされてる?と、あわてて外にでると、たしかにビビの頭に帽子がなく、うそっ!それってやばくない?と帽子の行方を捜しました。
風下になる駅の方向を見渡すもみあたらず…。あれ~、まさか誰かがかぶって行ってしまったとか?この強風と寒さに耐えかねて…。などと思いつつふらふら駅の方へ歩いていくと、ありました!!駅よりの橋近くにまで飛ばされて丸まっていました。
よかった~みつかった~!と駆け足で戻ったら、お店には新たなお客さまが2名…。い、いつの間に…。
十数冊のプレゼント包装もしました。
店番中食べたのはおにぎり1個。
トイレには…いかず。
これって、接客の醍醐味ってやつ?
おかげで帰りは魂が抜けてしまっていました。
近所の小学校の校庭の夜空に、冬の大三角形を認めて元気回復しましたけれど。
フレッシャーズ キラキラっ⁂ ― 2009年02月04日
カメ係がブツブツ言いながら放り投げた手紙のなかに、見慣れぬDMが2通。
宛名はどちらもカメ係。
HARUYAMA BLUE LABEL
と
AOKI
どちらもフレッシャーズスーツフェアのDMです。
自動車教習所のDMにはもう慣れましたが、
スーツのDMは初体験です。
おお~。そんなお年頃なのね~と、しみじみめに眺めていましたら、
「個人情報が流れてるのがキモイ!」と一言。
そうね…。
2通同時っていうのもすごいわね。
どちらも2月1日付けで発送したのかしらね。
スーツ、ねぇ。
それ以前に、普通に普段着に気をつかおうよ…。
宛名はどちらもカメ係。
HARUYAMA BLUE LABEL
と
AOKI
どちらもフレッシャーズスーツフェアのDMです。
自動車教習所のDMにはもう慣れましたが、
スーツのDMは初体験です。
おお~。そんなお年頃なのね~と、しみじみめに眺めていましたら、
「個人情報が流れてるのがキモイ!」と一言。
そうね…。
2通同時っていうのもすごいわね。
どちらも2月1日付けで発送したのかしらね。
スーツ、ねぇ。
それ以前に、普通に普段着に気をつかおうよ…。
しがみついております… ― 2009年02月07日

生けておいた桜の花の枝先に新芽が出て、
そこだけ一輪挿しに挿して玄関に置いておきました。
出かけようとしてふとみると、一輪挿しの周りに黒いツブツブ・・・・・。
まるでフンのよう、と思ったらフンでした。
新芽も痩せ細っており、これはアオムシがいるにちがいないと、
小枝を持ち上げたらアオムシまでつまんでしまい、
ウギャっ!っと、声にならない叫びをあげて小枝を離し身体も離し…。
しばらく気を静めてからもう一度小枝を探すも、アオムシはおらず。
手を離した勢いでどこかへ飛ばした?と、おそるおそるあたりを見回してもみつからず。
玄関の靴の中に入っていたらいやぁよ~。
しゃがみこんで靴の中のぞくもみつからず。
えええ、どうしたらいいのよ~~~。
と、立ち上がったら一輪挿しの横にしがみついているアオムシを見つけました。(写真)
なんと…。
お願い落ちないで~~~!
と、深い意味を込め込めで眺めてしまいました。
(V)o¥o(V)
そこだけ一輪挿しに挿して玄関に置いておきました。
出かけようとしてふとみると、一輪挿しの周りに黒いツブツブ・・・・・。
まるでフンのよう、と思ったらフンでした。
新芽も痩せ細っており、これはアオムシがいるにちがいないと、
小枝を持ち上げたらアオムシまでつまんでしまい、
ウギャっ!っと、声にならない叫びをあげて小枝を離し身体も離し…。
しばらく気を静めてからもう一度小枝を探すも、アオムシはおらず。
手を離した勢いでどこかへ飛ばした?と、おそるおそるあたりを見回してもみつからず。
玄関の靴の中に入っていたらいやぁよ~。
しゃがみこんで靴の中のぞくもみつからず。
えええ、どうしたらいいのよ~~~。
と、立ち上がったら一輪挿しの横にしがみついているアオムシを見つけました。(写真)
なんと…。
お願い落ちないで~~~!
と、深い意味を込め込めで眺めてしまいました。
(V)o¥o(V)
いもづるしき ― 2009年02月14日

図書館が2月半ばから10日ほど休館になるというので、
うまくすればひと月近く本が借りていられると、
気になっていた本を無節操に借りてしまい、
今、一日3冊を同時に読むという、
現実逃避的読書生活三昧な日々を送っています。
『宮田登 日本を語る 11 女の民俗学』 吉川弘文館 2006
『柳田國男全集 11 妹の力』 筑摩書房 1998
『仏教と精神分析』岸田秀+三枝充悳 青土社 1993
アタマゴチャゴチャ…。
あ゛~! 漫画が読みたい…と、書店の漫画コーナーをさまよったら、
妖しげな漫画を見つけてしまいました。
『八雲百怪1』 大塚英志+森美夏 角川書店 2009 (写真)
帯に“民俗学ロマンシリーズ第3弾!!”とあります。
そんなの知らない…と手にとると、
第1弾『北神伝綺』は柳田國男が、第2弾『木島日記』は折口信夫が登場するらしく…。
いやもうなんだか、ちゃんと読みたいと思いつつの人たちが、漫画になっている…。
しかも、大塚英志さんの
『「捨て子」たちの民俗学 小泉八雲と柳田國男』
角川選書 平成十八年
を、次、読もうと思っているところで…。
というわけで、さっそく『八雲百怪』を読んでみたんですが。私は、好きです。このキワドイ感は。嫌いな人は徹底してキライかもしれませんが。
『北神伝綺』や『木島日記』も気になります…。
発作的に買いに走るかもしれません。
小泉八雲も柳田國男も折口信夫も、それぞれ別の方角からの興味です。それが漫画で重なるなんて面白いです。
この漫画を見つけるために、漫画コーナーに行きたかったのかしら…。
そのとき、待ち合わせた人や、お久しぶりでございました~の人と会った直後で、再会の挨拶もそこそこに、漫画コーナーへ走ってしまっておりましたので…。
いや、逃避行動だったのかもしれません。
宮田登や岸田秀の本からいもづる式に読みたい本がでてきていて、『妹の力』もそのひとつ。難しくて、文字の上を目がなぞるだけの読書なんですが…。
気づくと、気絶のようにウタタネしてるし。
やはり、逃避行動のようです。
まだとうぶん、逃げてますから。
うまくすればひと月近く本が借りていられると、
気になっていた本を無節操に借りてしまい、
今、一日3冊を同時に読むという、
現実逃避的読書生活三昧な日々を送っています。
『宮田登 日本を語る 11 女の民俗学』 吉川弘文館 2006
『柳田國男全集 11 妹の力』 筑摩書房 1998
『仏教と精神分析』岸田秀+三枝充悳 青土社 1993
アタマゴチャゴチャ…。
あ゛~! 漫画が読みたい…と、書店の漫画コーナーをさまよったら、
妖しげな漫画を見つけてしまいました。
『八雲百怪1』 大塚英志+森美夏 角川書店 2009 (写真)
帯に“民俗学ロマンシリーズ第3弾!!”とあります。
そんなの知らない…と手にとると、
第1弾『北神伝綺』は柳田國男が、第2弾『木島日記』は折口信夫が登場するらしく…。
いやもうなんだか、ちゃんと読みたいと思いつつの人たちが、漫画になっている…。
しかも、大塚英志さんの
『「捨て子」たちの民俗学 小泉八雲と柳田國男』
角川選書 平成十八年
を、次、読もうと思っているところで…。
というわけで、さっそく『八雲百怪』を読んでみたんですが。私は、好きです。このキワドイ感は。嫌いな人は徹底してキライかもしれませんが。
『北神伝綺』や『木島日記』も気になります…。
発作的に買いに走るかもしれません。
小泉八雲も柳田國男も折口信夫も、それぞれ別の方角からの興味です。それが漫画で重なるなんて面白いです。
この漫画を見つけるために、漫画コーナーに行きたかったのかしら…。
そのとき、待ち合わせた人や、お久しぶりでございました~の人と会った直後で、再会の挨拶もそこそこに、漫画コーナーへ走ってしまっておりましたので…。
いや、逃避行動だったのかもしれません。
宮田登や岸田秀の本からいもづる式に読みたい本がでてきていて、『妹の力』もそのひとつ。難しくて、文字の上を目がなぞるだけの読書なんですが…。
気づくと、気絶のようにウタタネしてるし。
やはり、逃避行動のようです。
まだとうぶん、逃げてますから。
あの文字がこんなところでなにしてるんだろ ― 2009年02月22日

最近の面白い本は?と聞かれると、
私にとって、ではなく、あなたにとって、を考えてしまいます。
なので、つい「どんなジャンルが好きですか?」と聞き返してしまいます。
「いや、あなたが面白いと思った本です」と再度聞かれると、
ああ、、、、と思って、とっさには出てきません。
先日もそんな会話があり、ぼんやり考えている間に話題が変わり、結局、答えることができませんでした。
そのたび、私自身が面白くて好きだと思う本って、あまり紹介しないなぁと思います。
私が好きだと思う本は、私だけが好きでいいんです。
誰かに教えて、つまらない、とか、わからない、なんていわれるのはイヤやし、私は好き、と思う気持ちだけで充分だから、他の人にも好きになってほしいと思わない。だから、どこがよくて面白くて好きなのか伝える言葉を探すことをしないのかもしれません。
そんな私が好きな本に、ユベール・マンガレリの2冊があります。
『おわりの雪』 2004
『しずかに流れるみどりの川』 2005
ともに 田久保麻里/訳 白水社
そのマンガレリの新刊をみつけました。
『四人の兵士』 田久保麻里/訳 白水社 2008 (写真)
このなかで、ドキッとして、立ち止まってしまった文章が、
“あの文字がこんなところでなにしてるんだろ”
この前後の文章だけでも誰かに伝えたくなってしまったのでした。
だから、紹介することにしたのです。
私はこの文章に触れて、まだ、文字がきちんと読めなかった幼いカメ係のことを思い出しました。
自分の名前にあるひらがなを街の看板にみつけて、指差して、視力検査のように読み上げて。それがたぶん、ひらがなを最初に読んだ瞬間でした。
四人の兵士と、やがて出会う少年の物語。
ただ一人、読み書きができる少年が現れることで、四人の兵士の「生」が確かなものになろうとします。
伝えるために言葉はあるんだなぁって、あらためて。
私にとって、ではなく、あなたにとって、を考えてしまいます。
なので、つい「どんなジャンルが好きですか?」と聞き返してしまいます。
「いや、あなたが面白いと思った本です」と再度聞かれると、
ああ、、、、と思って、とっさには出てきません。
先日もそんな会話があり、ぼんやり考えている間に話題が変わり、結局、答えることができませんでした。
そのたび、私自身が面白くて好きだと思う本って、あまり紹介しないなぁと思います。
私が好きだと思う本は、私だけが好きでいいんです。
誰かに教えて、つまらない、とか、わからない、なんていわれるのはイヤやし、私は好き、と思う気持ちだけで充分だから、他の人にも好きになってほしいと思わない。だから、どこがよくて面白くて好きなのか伝える言葉を探すことをしないのかもしれません。
そんな私が好きな本に、ユベール・マンガレリの2冊があります。
『おわりの雪』 2004
『しずかに流れるみどりの川』 2005
ともに 田久保麻里/訳 白水社
そのマンガレリの新刊をみつけました。
『四人の兵士』 田久保麻里/訳 白水社 2008 (写真)
このなかで、ドキッとして、立ち止まってしまった文章が、
“あの文字がこんなところでなにしてるんだろ”
この前後の文章だけでも誰かに伝えたくなってしまったのでした。
だから、紹介することにしたのです。
私はこの文章に触れて、まだ、文字がきちんと読めなかった幼いカメ係のことを思い出しました。
自分の名前にあるひらがなを街の看板にみつけて、指差して、視力検査のように読み上げて。それがたぶん、ひらがなを最初に読んだ瞬間でした。
四人の兵士と、やがて出会う少年の物語。
ただ一人、読み書きができる少年が現れることで、四人の兵士の「生」が確かなものになろうとします。
伝えるために言葉はあるんだなぁって、あらためて。
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