10cm足りないために…2009年04月02日

引越しはしない春となりましたが(夜逃げはあるかも…)、人生の衣替え時期となり、いっせいの!で動き始めました。

はじまりは、タンスの移動でした。
私の部屋の一部を片づければそのタンスが入ると見当つけて、そのつもりで段取りをしていたのですが、測ってみると10cmほど狭くて入りません。

ゲゲゲッ!

その10cmを確保するには、ドミノ式に全部の家具をずらさなければなりません。
アルバム入り、開かず、じゃなくて、開けず、の扉つき本棚や、幅2メートル以上あるセンノキ(栓の木)のテーブル(私の作業机)など、触れてはなりません!なものがテンコモリなものばかり…。でもこのままでは10cmどころか1mmだって動くわけないので、必然的にそれらを片づけなくてはならなくなってしまいました。

そんなわけで、さあ、やりますか!と動き出したのはいいのですが、いきなり具合が悪くなり、お腹まで痛くなってしまいました。
これまでの疲れと、ヤケ気味夜遊び不摂生がお腹にきたのかしら…と休み休みのろのろと作業していましたが、今日も、未整理写真袋を確認しているうちにまた腹痛。トイレに座り込んで、もしかしたらこれは精神的腹痛かも…と思い至りました。

とにかく整理するものはこの数年触れずにいたものばかり。家族の写真をはじめとした思い出の品々。これはあのときの、これはあそこでの…という解説が、無意識に無自覚に、無言のまま私のなかに聞こえてきます。そして、それが懐かしいだけの思いにならないのです。

楽しい思い出も、嬉しかった出来事も、みんな、よくがんばったわよね…という思いにスライドし、あの頃は若かったわ~痩せてたわ~な思いにもなり、具合、悪くなったのでした。おそらく。
もちろん、そんな簡単なことだけではなく、厄払い。いや、浄化。いや、でもそんな感じな対処が必要と思いました。

そんなこんなでとりあえずタンスは無事に移動できました。
その後のすばらしい働きで、どの部屋も床が見えてきたし、私の部屋は掃除機かけてお布団が敷けるまでに片付きました。
あとは、あれやこれやを捨てる作業を、地道に地味に鬱鬱とすることになりそうです。

たちきらねば!

 …そして妄想宿でまどろみます…。

桜、きれい?2009年04月04日

吉祥寺へむかう電車の中から満開の桜をみました。

きれい~! と、思えず。

あらららら。

景色の枠の中を通り過ぎていくあちらこちらの桜を目で追いながら、そんなことない。桜、きれいじゃない?と思う私と、いや、やっぱりきれいと思えない。と思う私。

満開の桜なのに、どこかうすぼんやりとしているのです。

そんなことを、待ち合わせた人に話したら、
数日前の井の頭公園の桜をみて、自分もそう感じた。という返事。
まだ、満開じゃないからと思ってたけど。って。

今年の桜がそうなのか。
私の見る目がそう仕立てているのか。
どっちかしらね。 と、台湾ビールをちびちび飲む私。

満開桜のうすあかりの夜は、阿佐ヶ谷へ流れ、
春はあけぼの
やうやう白くなりゆく山際
少しあかりて
紫だちたる雲の細くたなびきたる 
と唱和する深い夜(あるいは浅い朝)へと続いたのでした…。

読読了了2009年04月06日

同じ日に二冊の本を読了しました。

 『明治の女子留学生』寺沢龍 平凡社新書 2009 (写真左)
 『日本奥地紀行』イザベラ・バード 
          高梨健吉/訳 平凡社ライブラリー 2000(写真右)

『明治の女子留学生』は明治4(1871)年、岩倉遣外使節団に同行してアメリカに渡った5人の少女(津田梅子・永井繁子・山川捨松・吉益亮子・上田悌子)の生涯の記録。
少女時代をアメリカで過ごし、日本への帰国後は、日本の文化・慣習にとまどいながらも、次世代の女性のために尽くした五人の女性の生涯が、家族や日本の政治状況、世界情勢とともに記されています。

『日本奥地紀行』は明治11(1878)年、英国女性イザベラ・バードが横浜~東京~日光~新潟~山形~秋田~青森~津軽海峡~北海道へと旅した記録。
北海道(エゾ)ではアイヌの集落にも滞在し、アイヌの民俗を詳しく書き残しています。

明治時代の日本の文化・政治の中心に据えられた女性と、日本の「奥地」の「未開」の人々の暮らし。これが同時代の同じ国の人の姿かしら…と思いつつ、でもそれがほんとうの姿であったんだろうなと、心に留めながらの並行読書は、なかなか面白いものでした。

『日本奥地紀行』は500ページ以上もある分厚い文庫本で、人から教えてもらったときは、読むとしてもずっとずっと先だろうと思っていましたが、その後、宮本常一『イザベラ・バードの『日本奥地紀行』を読む』(平凡社ライブラリー2002)があると知り、俄然読みたくなって二冊一緒に買ったのでした。寝る前の布団の中で毎晩数ページというのんびり読書をしながら、とうとうの読了です。次の布団読書は常一さんの本!
『明治の女子留学生』は図書館の貸出期限いっぱいでの読了。次の予約者もいるようなので貸出延長不可。買って手元に置こうと決めました。

ああ、買い足す前に、整理しなければ…。

我が家の整理と捨て作業も続行中です。

はい!処分しちゃっていいです。2009年04月10日

携帯電話を買い換えました。
2日がかりですよ…。
契約についての「儲かりまっせ!」的お得情報マニュアル言葉の羅列に、うっかりすると、はいはい、それも契約しましょうかね~(~。~)と返事しそうになります。
こわいことでございました。

そんなやり取りの果てに、これまで使っていた携帯電話は処分することにしました。
処分する携帯は、目の前でガッシャン!ガッシャン!大型穴あけパンチのようなもので穴をあけて使い物にならないように処理してくれます。

今さっきまで使っていた携帯をどうぞどうぞ処分してください。と渡したのですが、応対してくれた店員さんには何度も確認されてしまいました。
保存されているデーターも失われてしまいますよ?
はい、どうぞ。
写真とかありませんか?
ありますけど、いいです。
このままお持ちいただいて、電源が入ればデーターも見れますが…。
ええ。でも、もういいですから。

だ~か~ら~!今、私、捨て作業中なんです~! とは言わず。

ガッシャンガッシャン処分作業をみて、なんや、すっきり!

とはいえ、番号アドレスに変更はございません。

買い換えた携帯でさっそく初メールを試みましたが、操作の勝手が違って文字がちゃんと変換できません。最初につまづいたのが濁音の点点。拗音や促音の小文字は勘が当たってビンゴ!でしたけど。

あとは新しいストラップが欲しいかなぁ。
緑の、ちょっとキラキラしてるのを探そうかと。
赤でもいいかなぁ…。
付けるなら、お気に入りを一つだけ。
いったん着けたら、他を考えるのが面倒なだけなのかもしれませんけど…。
いや、探し物は他にありますから。そっちへ集中です。

ああ、携帯の買い替えを決めてちゃんと実行できて、我ながらほっとしました。
頭が回りだしてるみたいです。
妄想宿には、隙をついて入り込んでしまいますけど。

桜見、あるいは、酒飲み、あるいは・・・2009年04月12日

この春も、ご縁があって青梅の桜を見にでかけました。

この数年、毎年のようにお邪魔しているその場所は、ちょっとわかりにくいところにあって、最寄の駅から歩いているうちに迷子になってしまう人が毎回のようにあります。
30分に1本の間隔で電車が到着するその駅では、降りる人もほとんどいなくて、改札を出てからの方角が同じ人は、案外、目的地も同じだったりします。
多摩川を渡る奥多摩橋を歩いていると、目当ての桜がもう見えるのですが、たどり着くには慣れが必要で、同じように橋の前や後を歩いている人がいたら、きっと同じところへ向かう人だろうと見当をつけ、ついていったり、橋の中ほどにある展望所(ここから見下ろす多摩川の流れや見渡す景色は絶景です!)で待ってみたりします。

今回、私が乗った電車に同行者はおらず、一人でたったか歩いて現地に到着したのですが、その、30分ほど後に着いた電車には、5~6人の人が乗っていたようでした。たまたま先頭を歩いていた人が曲がる道を間違え、間違えたのに気づいて後戻りしつつ電話で道を聞いていたら、後に続いていた人たちも一緒に後戻りしたので、あら?みなさん同じところを目指してます?と、初対面の挨拶もぬきでわきあいあい、迷子仲間として合流したそうです。

そうやって、どやどやと一気に人が増えた会場では、散り盛りの桜を眺めながら、昼間っからのお酒を飲み続けてしまいました。

❀❀❀(^。^)❀❀❀❀

そしてまた阿佐ヶ谷まで流れてしまい、
あさぼらけ~、のあとはなんだっけ?な夜だか朝だかの境界で、私の妄想を超えるりアルを体験しました。

私はまだまだ経験足らず…。