おまかせしたい2010年02月28日

何年ぶりかで、
りとるの読書会に参加しました。
テーマは「絵本」。
“おすすめしたい絵本を持ち寄る”のが課題でした。

読書通の方々が、いったいどんな絵本を持ってくるのか興味津々。
こっそり忍び込んで、絵本情報を得ようともくろみました。
が、そうはいかず。
絵本を持って来なきゃダメよ。の、業務命令(じゃないけど)に、
ううううん。
個人的におすすめの絵本を選ぶのって難しいのよ~~~。
と、困りました。
直前まで、ああでもないこうでもない、と、我が家の絵本棚を眺めて悩みました。
子育てにたいへんお世話になった絵本を出し、
「きみきみぃ、これ、覚えてる?」とカメ係をつかまえて聞くと、
おお!と懐かしそうに手にとります。
「これ、好きだった~」などと絵本を開きながら言う様子をみて、ちょっとうらやましい。
私は、子どもの頃に絵本を読んだ(読んでもらった)記憶がありませんから。
だから、私の思い出の一冊は、
10代後半に出会って影響を受けた絵本か、
カメ係と一緒に読んだ絵本になります。
う~ん。選ぶのやっぱりムズカシイ。

結局、当日は春一番の風と雨の荒れ天気。
大きな絵本を抱えて歩くのは厳しそうだと、
ふと、思いついた絵本がこれでした。
『しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん』 高野文子 福音館書店 2010

一番最近に買った絵本です。
高野文子さんといえば、漫画家の?と思います。
その、高野文子さん、です。

『絶対安全剃刀』(白泉社)
『おともだち』(筑摩書房)
『ラッキー嬢ちゃんの新しい仕事』(マガジンハウス)
『るきさん』(筑摩書房)
『棒がいっぽん』(マガジンハウス)
『黄色い本』(講談社)

全部、好き。

その、高野文子さんが、5年をかけて作った絵本です。

「こどものとも年少版」ですから、一応の対象年齢は2~4才。

小さな子のための絵本製作は、たいへんだったと思いますが、
そんなことはちっとも感じさせない、
いい感じに力の抜けた、
それでいて、なんともたのもしい絵本です。

おやすみなさいの前に、
ぐっすり眠れるよう、
布団と枕にお願いします。

“まかせろ まかせろ おれに まかせろ”

布団と枕はこたえます。

大丈夫。
だからゆっくりおやすみなさい。

布団の中で横になっている小さな子と添い寝して、
とんとん 布団をたたきながら、
子守歌を歌ったり、即興でお話や歌を作って聞かせたりした、
懐かしくも遠い日のことを思い出します。


“まかせろ まかせろ” と言いながら、
ああ、私もだれかにおまかせしたい…。
                        と、思ってしまいます。


春眠にはまだ遠い2月の最終日。
この春は、どんな春となりますやら。


コメント

_ y0y ― 2010年02月28日 19:37

子供に寄り添う様な 良い絵本でした!!
もう4月号が店頭に並んでおり手に入りません…
取り寄せる事が出来るようなら お店の方でお願いしたいです。

訳ありの絵本お店に置いてありますよろしかったらどうぞ。

_ ながみ ― 2010年03月01日 10:58

y0yさま

了解です。
「訳あり絵本」もありがとうございます!
じっくり拝見させていただこうかと…(^_^;)

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