始まりました2014年01月03日

あけましておめでとうございます。

2014年。
平成26年。

あけて3日。
の、本日より、
日常生活を始めております。




今年は………。



止まっている読み散らかし読書を、
さらに、
さらに、
散らかして、
散らかして、
読み散らかしたいと、
思うております。



昨年後半から、
物語(小説)ばかりを読んでいたような気がしています。

そのうえ、
年末から年またぎ読みをしている小説も、
読了の気配なく…。

しょうがないですよ…。
昨日なんて、
眠る前に半ページ読んだだけやし…。



何、してたんでしょうね。




お酒、飲んでましたね。


ヽ(^。^;)ノ


テレビみて、
ああだこうだ言いながら。

2年ぶりに日本のお正月を過ごしているカメ係相手に。。。





でも、
今日からは日常生活。日常業務。


日々の暮らしの隙間隙間に、
趣味と興味と関心のおもむくままに、
本を読み散らかしていけたらいいです。



そして、出力!

入力して変換して出力。



この気まぐれブログも、
も少しちゃんちゃんと更新したいと思います。


と言うてはみたものの。

なんやろ。

なんややる気が空回ってる気もしないでもないです…。





写真は、今年のお正月飾りの様子です。

今年の干支は馬ですね。

ここ数年。毎年干支人形を買っているねじめ民芸店には、
なぜだかカップル(親子?夫婦?)の馬ばかりがあって、
ど~したものかと迷った末に、
ガラスの馬を我が家にお連れしました。


これを我が家の母子とみるならば、
小さい方が私(母)ですから。




そんな年の初めです。


今年も、
ゆるゆるとお付き合いいただけましたら。

どうぞよろしくお願い致します。

m(_ _)m

お寒うございます2014年01月12日

東京は、今日も冬晴れです。

陽がさして、見た目は暖かそうなんですが、
寒い!
冷たい!!
冷え冷え!!!

(>_<)



お正月気分はいつの間にかどこかへいってしまい、
寒い寒い日々の中、
春をめざし、
春をさがし、
春をみつけて過ごす日が始まった感じです。



私は昨日になってやっと、
今年初めて電車に乗りました。

そしたらいきなりの人身事故で…。


家にいても、
出かけても、
思わぬことが起きるのは、
今年もいつもと同じなのよね。。。


そしてまた、
出かけた先で面白いこと、楽しいことに出会うのも、
今年もいつもと同じ。
ということもありました。

いくつも。



写真は、
そのいくつもの中の一つ。
国立の銀杏書房という洋書のお店でみつけた本です。

 『Snowflakes in Photographs』 W.A.Bentley

『雪の写真家ベントレー』(BL出版)の、
ベントレーによる雪の結晶の写真集です。

見開きいっぱい、
モノクロの雪の結晶が並ぶばかりの本です。


ベントレーに限らず、
雪の結晶の本は何冊も持っているのですが、
これはこれで一目ぼれ!

ただもう眺めているだけで幸せになる雪の結晶。

その雪の結晶だけが、
ただただ並んでいるのです。

シンプルで、
なあんて贅沢な本なんでしょう!


というわけで、即買い。

支払い時には、
お店の人と会話がはずみ、
久々に歩いた国立の街でしたが、
以前、近所に住んでた時のような気分になりました。

それはちょっと不思議で面白い気分でした。


きっと、
この本をみるたびに、
昨日の国立でのことを思い出すんやろなぁと思います。



本を買うって、
そういうことでもあるのね。

中世日本紀2014年01月17日

 『「神道」の虚像と実像』 井上寛司
              講談社現代新書 2011/6 (写真)


もともと、
神さまのことを知って考えたかったのです。

でも、
日本の神さまのことを知ろうとすると、
仏さま(仏教)がついてくるんです。

それで、
神仏習合やら本地垂迹やら神仏分離やら廃仏毀釈やら…
のことを知るようになり、
知れば知るほど、
神と仏のただならぬ関係に驚くやら引くやら…
するのです。

そしてまた、
日本の神さまのことを知ろうとすると、
神道がついてくるんです。

それで、
吉田神道やら神職やら国家神道やら…
のことまで知る本を読み散らかしています。


でも、
この本で、
その読み散らかしがカゴ(ザル?)に、
ざっくりですが入ったような気がしました。
 (トリコボシオオシ)


そのうえでさらに、
柳田国男の神道論のことも知りたいのかな、私…
と思いつつ読了しました。



ふぅぅぅ。



それとは別に(別なのか?)、
出雲神話のことで納得できる記述に出会いました。

ちょうど数日前、
私と同じように実家の出雲を離れて暮らす姉から、
「国引き」神話の神さまは、
ヤツカミズオミヅヌ(八束水臣津野)なんだと知った。
という話を聞きました。

そうなのよ!!
スサノオじゃないのよっ!

と、私。

「国引き」の話は、
子どものころからよく聞いていたのですが、
それはスサノオの神話と思い込んでいて、
初めてその神さまの名前を知ったとき、
ヤツカミズオミヅヌ?
って誰?
と思ったほどでした。

古事記や出雲国風土記のことを知りはじめたこの数年の中で、
一番に驚いたことでもありました。

それを姉もまた同じように思っていたと知り、
どうしてスサノオになったんかねぇと話していました。


それが、
実は中世のころに作られた
「中世日本紀」にあると知ったのです。

 “スサノオは釈迦が法華経を説いた聖地とされる霊鷲山の一部が砕け、海に漂っていたのを引き寄せて出雲の国造りをおこない、そこに神社を築いておさまった。それが杵築大社であり、新しくできた国土(現在の島根半島)を浮浪山という”

これは
 “仏教思想にもとづいて再構成された中世神話” 
の一例として紹介され、
スサノオは
 “杵築大社の本寺であった天台宗寺院浮浪山鰐淵寺の本尊蔵王権現の化身とされた”
ともあります。(杵築大社は現在の出雲大社)  (p,92)

ああそれで、
出雲大社の祭神もスサノオと思いがちだったのね…。
と、長年の思い込みの理由がわかったのでした。


ふぅぅぅぅぅぅ。



それにしても。

都合よく便利に使うよね。

神も仏も。

もうないけどね2014年01月26日

宮澤賢治の作品が絵本になることは、
もうちっともめずらしいことではなく、
この頃は、
また出てる…。
とも思わないぐらいになっています。


いったいどれだけの絵本が出ているのか、
ちらりと思ったことはあるけれど、
考えたり調べたりすることはありませんでした。

このたび、この本を手にして、
賢治絵本の実際を見渡すことができ、
あらためて、
賢治作品ってすごいのね!と思いました。


 
 『絵本で読みとく宮沢賢治』 中川素子・大島丈志/編
                  水声社 2013/11 (写真)

裏表紙には次のようにあります。

 “現代美術研究者、日本語・
  日本文学研究者、絵本学者、
  美術館学芸員、絵本編集者
  などさまざまな分野の執筆陣
  が画像化・絵本化された賢
  治ワールドを多彩な視点から
  読みとく。”


入力しながら「絵本学者」という言葉に???となり、
しばし止まってしまいましたが、
「賢治絵本」がさまざまな専門家によって論じられていることに、
しみじみと、
すごいことになったなぁ。
と思ったしだいです。


とはいえ、
これまで各種「絵本論」を読んできた私の経験から、
絵本を文章で説明されても、
結局よくわからない私の限界と都合により、
小林敏也さんの、
「画本」シリーズについての考察をつまみ読みしただけで、
あとは、
申し訳ないけど流し読みで終わらせてしまいました。


そして、
その「画本」について語られているなかで、
結局一番印象に残ったのは次の文章でした。

 “ここしばらく、小林敏也の賢治に関わる本を新刊として入手することが困難な状況が続いていた。永らく小林の本を発行してきたパロル舎が倒産・消失したためであった。しかし最近、小林の「画本」が好学社より復刊されることになり、その皮切りとして先頃、『雨ニモマケズ』と『注文の多い料理店』が出た。誠に喜ばしい。”
 (p,129 小林敏也と「画本 宮澤賢治」 八、終わりに 笹本純 ) 


あたりまえだけど、周知の事実。   

ということを、再確認。再認識。したのでした。



小林さんの「画本 宮澤賢治」シリーズはほんとうにすばらしいです。
そして、
そんな本(絵本)が出版できたことのすごさも忘れたくはありません。

いろいろ思うこともありますが、
パロル舎というのは、
すごい出版社であったと思います。



が、
いまは、ないのでした。

高校生のための学級文庫絵本 312014年01月29日

 『魔笛』 ミヒャエル・ゾーヴァ/画
       那須田淳/文 講談社 2002/6 (写真)

この季節になると、
街には、
「LOVE」とか「愛」とか ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ とかがあふれます。

そんなもの他人事!と思っていたって、
ふと、
ちらりと、
イヤでも、
考えること、あります。


チョコもいい。
「友」もいい。
「本命」もいい。

「義理」だって良し!


だけど、
本(絵本)だってもちろん、いいと思います。



ということで、
ゾーヴァの『魔笛』。


1998年、
フランクフルト歌劇場で上演されたモーツァルトの「魔笛」は、
ミヒャエル・ゾーヴァが舞台美術を手がけました。
その原画を絵本に仕立てた本です。



たっぷりの物語。
たっぷりの愛。



音楽は聞こえてきますか?

聞こえなければ(知らなければ)聞いてみて!



物語と、
絵と、
音楽の、
「愛」をどうぞ。