花はまだ2014年03月11日

そんなわけで(どんなわけかは省略)、
あたふたな日々を過ごしていました。


寒いし。


遅遅として、
停滞している。

と思うこともなく、
一日過ぎれば、
明日のことを思うばかりの日々。


先週末になって、
出先で見かけた、
紫陽花の新芽とか、
沈丁花の蕾とか、
夕方5時過ぎてもまだ明るい空とか、
に、
寒い寒い言うても、
もうそろそろ春ですやん!
と気づけたところです。


で、
我が家のベランダの椿。

今年は蕾がたくさん。

でも、まだ咲いていません。(写真)


そういえば、
まだかなまだかな~♪
と毎朝楽しみに確認していたのに、
それもせずにいてました。



そして気づけば今日は11日。



3月11日。




花は、まだ。




咲くのを待つ日々です。

はるはあけぼの2014年03月18日

東京は、春一番が吹きました。


春。
ですよ…。

春。
といえば、

春はあけぼの
やうやう白くなりゆく山際
少し明かりて
紫だちたる雲の細くたなびきたる

と、思い出しませんか?


清少納言の「枕草子」です。



その、
清少納言本人が語る、
「枕草子」を記すに至る物語、
の小説を読みました。

 『はなとゆめ』 
   冲方丁 角川書店 2013/11 (写真)


清少納言が、
「わたしが………」と語る物語なので、
清少納言に寄り添って読み進めばいいのですが、
それがなかなかそうはいきませんでした。


清少納言、という人が、
どのような人であったのかわからないし、
私のなかで思い描いていたイメージがあったわけでもないので、
なにがひっかかるということもなかったのですが、
どうにもしっくりいきませんでした。


なんやろなぁ、
なんでやろなぁ、
と思いつつ読み続けましたが、
藤原道長の暗躍があからさまになってくるあたりになって、
ふと、
これら登場者たちが、
お雛様人形になって見えてきました。

人形を、
ひな壇から降ろし、
お人形遊びをして語らせている様子です。

そしたらなんだかみょうにしっくり。
すらすらと読めるようになりました。



お雛様で遊ぶと叱られるよねぇ。

そんなこと思いながら、読んでしまいましたよ。




古典に詳しい人はどう読むのかしら。

おススメしたいような、
したくないような…。

春支度2014年03月23日

今日は、3連休の最終日。

出かけた先で、
袴姿の女性をみかけました。
大学の卒業式の頃なんですね。

旅行者なのか引っ越ししてきた人なのか、
大きなスーツケースをゴロゴロ歩いている人も、
駅や電車に大勢でした。

卒業に入学。
就職に転勤。
と、移動の季節。
でもありますね。


いちご大福をいただきながら、
4月の予定を聞いたり話したり、
連絡先を交換したり、して、
新しい出会いもありました。


帰宅途中には、
そうそう、ティッシュペーパーを買うんやった!
と思ってドラッグストアへ行ったら、
売り切れでした。
あら?と思いつつ、2軒めのお店へ行ったけどそこでも売り切れ!
あらららら?
そこで「増税前のお買い得品」というポップをみつけて、
あらららららぁ………。
と納得しました。


買いだめの3連休最終日。
でもあったのですね。。。


そんなこんなで少々くたびれ気分で家に着くと、
カメ係がなにやらどたばた。

カメの岩丈氏をベランダの水槽に引っ越しさせておりました。

岩丈氏、さっそく広くてきれいな水槽でのびのび。(写真↓)


椿の蕾もぷっくり。
いよいよそろそろ咲きそうです。(写真↓)

厚手のコートやセーターをしまったり、
ブーツも片づけ時になりましたかね。


消費税アップは鬱陶しいけど、
春の仕度を楽しみたいです。

咲きました咲きました2014年03月27日

東京の桜の開花は一昨日でした。

同じ日、
我が家の椿の蕾も開きました。


写真は昨日の椿。


一日一日。

どころか、
数時間たつごとにどんどん開いていく様子を、
眺め眺めしていました。




今日は朝から雨降りです。


雨が止んだら、
花は一気に咲いていきそうです。

女子二人2014年03月29日

ひさびさに、
ぽっかりとした週末です。
東京はお花見日和のいいお天気。
と、
朝からラジオが繰り返し言っています。

いつもの図書館の桜はどんな様子でしょう。
散歩がてらに行ってみようと思います。
が、
その前に読了本のご紹介。


今回は、
二人の女子の物語を続けて読みました。


 『てらさふ』 朝倉かすみ 文藝春秋 2014/2 (写真↓)

「てらさふ」は“自慢する”“見せびらかす”という意味。
と、説明が載っています。

二人は中学からの友達。

「弥子」と「ニコ」。

それぞれの視点で物語は語られていきます。

それはある企みの顛末です。

読書感想文で賞をとり、
小説を書き、
芥川賞を受賞する。

という企み。

なので、
業界的に、面白い、というか、
辛辣にも、滑稽にも読める描写がたっぷりです。

更に面白いのが、
二人の女子が共に小説を書いているのではないところ。
一人が書き、
もう一人が「作家」になってメディアに登場していきます。

その他にも、
企みのカラクリはあって、
それらが絡んでいくにつれ、
企みは複雑になり大ごとになり…で、
物語は加速していくのですが、
その底にあるのは、
二人の女子の、
「女子」としての物語です。

私はそっちが面白かった。

単純に。


それから次に読んだのは、

 『あたらしい子がきて』 岩瀬成子/作 上路ナオ子/絵
                    岩崎書店 2014/2 (写真↓)

書名と表紙の絵から、
仲良し女子の友達に、
新しい友達がやってきて、
女子二人の関係が揺れるお話しかな?
と思っていたのですが、
違いました。

こちらの二人の女子は姉妹。

「みき」と「るい」。

お姉ちゃんの「みき」が語ります。

物語は、お父さんと三人の暮らしの様子から始まり、
「お母さんは出て行った」と言うのですが、
違います。

お母さんは三人目の子(男の子)を生んだあと、
実家に里帰り中なのでした。

でも、
お姉ちゃんは、そんな気分でいるのです。

お母さんが弟を連れて帰ってきたあとも、
そんな気分でいます。

弟が生まれて、
母親を取られてしまったように思う二人のお姉ちゃんたちの様子が、
上のお姉ちゃんの視点で語られます。

家族の変化が、
二人のお姉ちゃんを変え、
見えてくるものが増え、
世界が広がり、
成長していくのです。

それはわずかな時期の物語です。

でも、語られていることはたっぷり。

先に読んだ本の半分もない物語ですが、
私には、
こっちの本が読み応えがあったように感じています。


図書館でも書店でも、
児童書コーナーに置かれるんやろけど、
もう「女子」ではないと思う女性にも、
もちろん、男性にも読んでもらえるといいなと思う本でした。



そして、
この二人の姉妹も、
やがて、
「女子のタクラミ」を持つようになっていくんでしょうかねぇ。


がんばれ!女子!

がんばる!