はるはあけぼの2014年03月18日

東京は、春一番が吹きました。


春。
ですよ…。

春。
といえば、

春はあけぼの
やうやう白くなりゆく山際
少し明かりて
紫だちたる雲の細くたなびきたる

と、思い出しませんか?


清少納言の「枕草子」です。



その、
清少納言本人が語る、
「枕草子」を記すに至る物語、
の小説を読みました。

 『はなとゆめ』 
   冲方丁 角川書店 2013/11 (写真)


清少納言が、
「わたしが………」と語る物語なので、
清少納言に寄り添って読み進めばいいのですが、
それがなかなかそうはいきませんでした。


清少納言、という人が、
どのような人であったのかわからないし、
私のなかで思い描いていたイメージがあったわけでもないので、
なにがひっかかるということもなかったのですが、
どうにもしっくりいきませんでした。


なんやろなぁ、
なんでやろなぁ、
と思いつつ読み続けましたが、
藤原道長の暗躍があからさまになってくるあたりになって、
ふと、
これら登場者たちが、
お雛様人形になって見えてきました。

人形を、
ひな壇から降ろし、
お人形遊びをして語らせている様子です。

そしたらなんだかみょうにしっくり。
すらすらと読めるようになりました。



お雛様で遊ぶと叱られるよねぇ。

そんなこと思いながら、読んでしまいましたよ。




古典に詳しい人はどう読むのかしら。

おススメしたいような、
したくないような…。

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