あけてます2009年01月06日

みなさま、お正月はいかがお過ごしでしたか?

私は・・・ひ・み・つ。

気づけば明日からカメ係の登校が始まります。
と思っていたら、登校しないかも~と言っています。

そんな始まり。

『改訂版 恋愛と結婚』 エレン・ケイ 
      小野寺信+小野寺百合子/訳 新評論 1997

ざっくりと読了しました。

個人の幸福と社会の幸福についてぼんやり思ったりしました。
おこたで。
年越し派遣村のニュースやキムタクの「ヒーロー」を見たりしながら。

そんなお正月。

今年は、ちょっと変わります。私。

あいていません2009年01月07日

「登校しないかも~」と言っていたら、
学校はまだあいていませんでした。

大丈夫なのかしら…こんなんで…。

明日はお弁当のリクエスト。
どこへ(どっちへ)行くんだっけ?

私も相当アバウト。


『ウェストマーク戦記1 王国の独裁者』 ロイド・アリグザンダー
                     宮下嶺夫/訳 評論社 2008

読了しました。
面白かったです。
全3巻。
読み出して慌てて2・3巻のリクエストを図書館に出しましたが、順番待ち。
一気読みがお薦めです。

三連休~?2009年01月10日

元日に近所の神社に歩いて初詣に出かけた後は、お正月気分なんてすっかりなくなっておりますが、このところは、曜日の感覚さえなくなってしまっています。

日にちは、カウントダウン的に把握。

今朝、カメ係はとある会場の下見と所要時間の確認に出かけました。
普段の登校時間より30分早く出かけ、そのまま夜まで帰らないというので、私も更に早起きをしてお弁当を作りました。

JR中央線が三鷹駅での信号故障の影響で乱れていたらしく、それでも時間的には充分だったと連絡がありました。場所も確認。

よし! 下見作戦終了!

昨日は一日中冷たい雨でしたが(早朝には雪が混じっていたようです)今朝は天気がよく、来週もこんな天気だといいなぁとカレンダーを見ると、今日から三連休じゃないですか!

成人の日で月曜はお休み。
でも、我が家には関係のない連休です。

予想外(というよりは、実はひそかに心配していたことが起きて)ドタバタすることが続くので、今は私用で出かける気になれずにいますが、今日の午後は電車に乗って出かけます~。
でも、ノンアルコール!
しかも、夕食は帰ってから仕度予定!
つまり夜遊びなし!
新年会もいまだどこにも出席せず~。

そんなことで、もうしばらく、おとなしく家のおこたで読書生活を続けることにします。
一見、ぬくぬくのんびり風。
そして何事にも動ぜぬ風。
  …に見せて…。
   はったりかましております~。 (V)o¥o(V)

Surrender 放棄・降参・降伏・自首2009年01月12日

新年最初のりとる店番でのこと。
どちらの本を買おう(読もう)か迷っているというお客さまがいらっしゃいました。
ちなみに、どれとどれ?と聞くと、どちらもオススメしたい逸品。
あとは好みと気分次第。
とはいえ、片方は私も未読。
気になる作家の新刊で、お正月早々、出版されていることを知り、図書館に速攻リクエスト。
店番始めのりとるの店内に、その本を見つけたときには「おお!」と手にとり、表紙を眺めて棚に戻しました。

 『サレンダー』 ソーニャ・ハートネット 
            金原瑞人・田中亜希子/訳 河出書房新社 2008

その本を買おうか迷っているというお客さま。

「私もこの本を読むのが楽しみなんです。この作家さんの本にはこんなのもありますよ」と棚から本を取り出しご紹介。

『木曜日に生まれた子ども』 金原瑞人/訳 河出書房新社 2004
『小鳥たちが見たもの』 金原瑞人・田中亜希子/訳 河出書房新社 2006
『銀のロバ』 野沢佳織/訳 主婦の友社 2006

『木曜日に生まれた子ども』で衝撃を受け『小鳥たちが見たもの』でも同じような印象。緊張感のある詩的な文章で、児童文学ではなくてYA、それよりはむしろひっそりとした大人の読書向け。そのかわり『銀のロバ』は寓話的な物語で、年代・性別を関係なくしてオススメしたい本。と、そのようなことを話しました。

で、お客さまは『サレンダー』をチョイス!

いいなぁ~。私も早く読みたい~と思っていたら、その夜に図書館から用意済みのお知らせメール。さっそく借りて読了しました。

お客さまと予想していたとおり『木曜…』『小鳥…』的な作品。
緊張感と疑問と怒りと困惑と哀切と恐怖と。
そのようなものが、一段と深刻になって迫ってきました。

お客さまは、どう思ったかなぁ。

オススメできる人が難しい作品と感じているのですが、興味を持っていただけたら、ぜひ。
ときどき、深呼吸しながらお読みください。

わからなくて…2009年01月15日

今朝の朝日新聞朝刊の広告です。(写真)

『くまとやまねこ』
     湯本香樹実/文 酒井駒子/絵 河出書房新社 2008

が、第1回MOE絵本屋さん大賞 第1位 を受賞したようです。

このアンケート用紙を、私もりとるで見ました。

ああ、やっぱりな…。

広告に載っている読者の感想文には、
 “娘に読み聞かせしながら涙があふれました。”
 “30過ぎの男が店で泣いているわけにはいかないので、涙を拭いて   仕事に戻りましたが、家でもう一度泣きました。”
とあり、この絵本が、子どもたちに、ではなく、大人の自分に響いたことがよくわかります。

この絵本が「絵本屋さん大賞」第1位なのです。

もはや絵本は、子どものものであったり、子どもと大人のコミュニケーションツールであったりするだけではなく、大人を癒すためのメディアであり、それでよし、それがよしと、絵本屋さんの大勢が認めているという現実をみせてくれました。

ならば、そこには区別が必要ではないかと思います。

子どものためとみせかけて、子どもを使って、大人が癒されてどうする!と思います。

子どもが子どもでいることの幸せを感じることができる絵本と、癒されたい大人が癒される(場合によっては、子どもが大人を癒してくれたりする)絵本は、別物です。


この『くまとやまねこ』は私も読みましたが、よくわかりませんでした。
心の痛みやせつなさを経て、やがて再び歩き出すことのすばらしさを表現した物語であることはわかるけれど。
今の大人たちが、喪失と再生の物語をどれだけ欲しがっているのかもわからなくはないけれど。
それでも、やっぱりよくわからないのです。

死んだ小鳥は土に埋めてあげたい。
花をしきつめた木箱に入れて、持ち歩くことはできない。
それをともだちに見せたりしない。
大切なものを喪った哀しみを、そうやって強要(あれ?これって強要じゃないのかしら…)されれば、私だって
「ことりはもうかえってこないんだ。つらいだろうけど、わすれなくちゃ」
と言うと思う。
だって、そんなくまの行動が心配だから…。

と、思う、私はおかしいのかもしれません。

大事なのはそれからの展開なので。
そこから再生へと向かう物語に癒されるのですから。

でもな…と、つらつら考えていたら、ふと、お葬式やお通夜で、故人の死に顔を携帯写真で撮影する人がいるという話を思い出しました。
私にはそんなの有り得ない話で、ものっすごい違和感と不快感を抱くのですが、それを、よしとするかどうかの違いなんでしょうか。

う~ん。わからない。
そんな私が、絵本屋(児童書専門店)さんにいたりしています。