ルウルウと プパ ― 2010年08月16日

魅惑的な装画・装丁の本です。(写真)
『マドゥモァゼル・ルウルウ』 ジィップ 森茉莉/訳 宇野亜喜良/装画 河出書房新社 2009/12
森茉莉は森鴎外の長女。
与謝野晶子の「序」付き。
“森茉莉は神田の古書店で『マドゥモァゼル・ルウルウ』の原書と出会い、著者のジィップに手紙で細部についての問い合わせをしたりしながら翻訳し、自費出版した。一九三三年、森茉莉三十歳のことだった”
と、中野翠さんの「解説」にあります。
ジィップは、この作品を1888年に執筆。
森茉莉の自費出版後、
1973年に薔薇十字社から出版。
当時の装丁は堀内誠一さん。
この薔薇十字社版『マドゥモァゼル・ルウルウ』を原本にして、
河出書房新社から装いもあらたに出版されたのがこの本です。
“十九世紀中頃にフランスで生まれたジィップから二十世紀初頭に日本で生まれた森茉莉に手渡されたものが、二十一世紀の今また一冊の本となて受け継がれてゆく───”
と、中野翠さんの力の入った「解説」を読むだけでも面白いです。
そして、書棚に飾っておくだけで美しく豊かで優雅な気分になれる本でもあります。
と、いうぐらいの気持ちで読み始めました。
最初は、与謝野晶子絶賛の訳文でありながらも馴染めず、
戯曲として書かれていることもあって、
どうにも読みにくさを感じ、
どこで読むのをあきらめようかと思っていました。
ところが、
徐々にその口調(訳調)にはまり、
ルウルウの魅力にはまり、
プパ(「プ」は小字)と表記される「パパ」が好きになり、
他の登場者も生き生きと見えてきだして、
あとは一気読み。
楽しんで読んで、そして書棚に飾って楽しめる本です。
これって、電子書籍ではできない本の姿と思います。
でも、お高いです。けど。
2600円(税別)
自分へのご褒美。
あの人への贈り物。にオススメです。
私は、贈りたい女性が数人浮かんでいます。
が、
贈る代わりにご紹介。
(^_^;)
『マドゥモァゼル・ルウルウ』 ジィップ 森茉莉/訳 宇野亜喜良/装画 河出書房新社 2009/12
森茉莉は森鴎外の長女。
与謝野晶子の「序」付き。
“森茉莉は神田の古書店で『マドゥモァゼル・ルウルウ』の原書と出会い、著者のジィップに手紙で細部についての問い合わせをしたりしながら翻訳し、自費出版した。一九三三年、森茉莉三十歳のことだった”
と、中野翠さんの「解説」にあります。
ジィップは、この作品を1888年に執筆。
森茉莉の自費出版後、
1973年に薔薇十字社から出版。
当時の装丁は堀内誠一さん。
この薔薇十字社版『マドゥモァゼル・ルウルウ』を原本にして、
河出書房新社から装いもあらたに出版されたのがこの本です。
“十九世紀中頃にフランスで生まれたジィップから二十世紀初頭に日本で生まれた森茉莉に手渡されたものが、二十一世紀の今また一冊の本となて受け継がれてゆく───”
と、中野翠さんの力の入った「解説」を読むだけでも面白いです。
そして、書棚に飾っておくだけで美しく豊かで優雅な気分になれる本でもあります。
と、いうぐらいの気持ちで読み始めました。
最初は、与謝野晶子絶賛の訳文でありながらも馴染めず、
戯曲として書かれていることもあって、
どうにも読みにくさを感じ、
どこで読むのをあきらめようかと思っていました。
ところが、
徐々にその口調(訳調)にはまり、
ルウルウの魅力にはまり、
プパ(「プ」は小字)と表記される「パパ」が好きになり、
他の登場者も生き生きと見えてきだして、
あとは一気読み。
楽しんで読んで、そして書棚に飾って楽しめる本です。
これって、電子書籍ではできない本の姿と思います。
でも、お高いです。けど。
2600円(税別)
自分へのご褒美。
あの人への贈り物。にオススメです。
私は、贈りたい女性が数人浮かんでいます。
が、
贈る代わりにご紹介。
(^_^;)
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