「絵本は子どもの本か?」という話2009年06月22日

先日、ある出版社の社長さんとお話しする機会がありました。

たまたま偶然お会いしました。
私の好きな絵本をたくさん出されている出版社の社長さんと知り、ヒソカニ喜んでいましたら、話すうちに、共通の知人がいることがわかり、ちょっと打ち解けました。

その出版社の新刊の絵本を、やはりたまたま数日前に見ていて、しかも、とても印象に残っていて覚えていたのも、これまた偶然に違いないのですが、ちょっとした「ご縁」を感じました。

そこには、絵本を作りたい画家さんもいらして、いつしか「絵本は子どもの本か?」という話になっていきました。

社長さんが「うちは、子ども向けと思って、絵本を出していないんですよ」とおっしゃったのがきっかけでした。

私は、「ああ、やはりそこに話は向かうんやなぁ~」と思いながら、これまでになく冷静に話しが聞けている私自身を自覚していました。

お話しを聞くうちに、社長さんがいう「子ども向け」という絵本は、しつけや知育の教材になる絵本のことをいうんだ…とわかり、納得しました。だって、その出版社の絵本は「子ども向けじゃない」と言われても信じられないぐらい、子どもたちを愉快に元気に開放してくれる絵本が多いのです。
中には、こんな絵本を日本の作家さんが作れるなら、日本も、子どもたちが育ちやすい、つまりは、大人も生きやすい社会になっているってことかもなぁ~と、しみじみ思った絵本もあるのです。

その絵本の話しをすると、社長さんは「あの絵本は、なかなか理解してもらえませんで…」とおっしゃいます。
そう、だと、思います。
でも、私は、好きです。
絵本の紹介記事でとりあげたこともあります!

画家さんは、これまで「絵本」というと、子どもにわかるように描かなければダメと、アドバイスされることばかりで、自分の思うところと違って悩んでいると話されました。

作家さんの、そういう話しもよく聞きます。

う~ん。。。。

作家も出版社も書店も、つまり、作り手も売り手も、そして読者も、絵本への思いは重なるところが多いのに、現場は、風通しが悪く、停滞し、混乱していると、お二人のお話しを聞きながら、やはりそう感じてしまいました。

というより、売り場では、どちらかというと気持ちの悪い流れが、どんどん流れ込んできているという実感があるのですが。

ピピピピ~!って、笛吹いて、交通整理したくなります。

  (V)o¥o(V)

どうぞ、思いのつながる作家さんと出版社(編集者さん)との出会いが実現し、読者が喜ぶ絵本が作れますように!

読者であり売り手である私は、そう願い期待するばかりです。

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