本を買って応援! 理論社2010年10月24日

先日、突然に入ってきた、理論社の、
民事再生法申請のニュースには驚きました。


岩瀬成子さんの9月に出たばかり新刊も理論社で、
図書館にリクエストしたものの、
ちゃんと入るか心配していましたが、
このたび入手、読了しました。

 『まつりちゃん』 岩瀬成子 理論社 2010/9 (写真)

この物語は、ちょっと不思議です。

読了後は、
ほっこりしみじみあたたかな気持ちになってしまったのですが、
いやいや、いいのか?
それで、いいのか?
と、思って、
いかんのちゃうん?
「まつりちゃん」はそれでいいわけないでしょうよ。
そう、だよねぇ?
と、思うのです。

が。

どう、なの?

「まつりちゃん」って、何? 誰?
って、
「まつりちゃん」という子、なのですけれど。。。

その、「まつりちゃん」をめぐる人たちの物語が章立てとなっており、
「まつりちゃん」とそのめぐる人たちの事情を語るのですが、
「まつりちゃん」自身の事情が、私にはちょっと受け止めかねるのです。

めぐっている人たちの事情はリアルです。
今風。
世代にかかわらず、生き辛さの種を抱えていて。
「まつりちゃん」は、そんな今を象徴するような存在で。
だけど、
めぐる人たちの幸せの種のように描かれていて。

そこが、不思議。

その不思議に、ふわふわしていると、
いやいや、だめなんと違うの? 
どうなの?いいの?いや、だめと思う。
と、繰り返します。

(V)o¥o(V)


ところで、理論社のニュースを受けて、
りとるでは、
「〈理論社〉の本を応援したい!」キャンペーンが始まっています。

本を買って、理論社を応援するのです。

岩瀬さんの本も、
『朝はだんだん見えてくる』(デビュー作)
『もうちょっとだけ子どもでいよう』
『となりのこども』
『小さな小さな海』
と、あります。

『西遊記』シリーズの斉藤洋さんの本。
『こそあどの森の物語』シリーズの岡田淳さんの本。
「よりみちパン!セ」シリーズ、 
「ミステリーYA!」シリーズ、
梨木香歩さんの絵本もあるし、
星新一さんのショートショートセレクション、
この夏、アニメ映画が公開された森絵都さんの『カラフル』もですし、
その他、たくさんの面白い本が、
理論社の本にはあります。


今こそ!

そして「まつりちゃん」についても、どなたか…。