絵本の力2009年07月25日

絵本の原画展に行ってきました。

早川純子
 『山からきたふたご スマントリとスコスロノ』原画展 
                               (写真はDMはがき)
      ビリケンギャラリー (~7月29日 月曜休み)
                  
インドネシア、ジャワ島の影絵芝居「ワヤン」の物語の絵本です。

 『山からきたふたご スマントリとスコスロノ』
      乾千恵/再話 早川純子/絵 松本亮/監修
                             福音館書店 2009

この絵本を初めて手にし、開いたとたん、
ワヤンの物語、というよりは、早川さんの絵の世界にひゅるひゅると吸い込まれていく感覚がありました。
目は、文章を認知せず。
物語を置き去りにして、絵の世界があふれてきました。

なんだこれぇ~!

しばし休憩。クールダウン。

その後、あらためて文章を読みながら、ワヤンの物語に入っていきました。

物語もまた、深く愉快で激しく、そしてやさしく哀しく。
ときどき、視線を宙に漂わせ、息継ぎしながらしながら、味わっていきました。

なんとも、ねぇ~。
たいへんな絵本ができてきました。 と思っていました。

その絵本の原画展。
しかも、先に見た人から、絶賛オススメもいただき、
梅雨明けしたのに梅雨みたいな空の下、
傘を抱えて、一人、南青山へと出かけました。

ギャラリーでの原画展示は、なんとも赤裸々で、
絵本がどうやって生まれ、どう育っていったのかが、
じっくりゆっくり、楽しく拝見できる仕掛けとなっていました。

そんなこんなを知らなくても、
絵本を開けば伝わってきてたのですが、
知れば知ったで、よりいっそう、
絵本の力と、それを最大限に表現しようとする、
製作者チーム(作家さんはもちろん、編集者さんやデザイナーさんたち)の、
絵本への豊かな思いのようなものまで感じることができ、
この絵本が、というか、この展示が、
いろんな立場で絵本に関わっている、
たくさんの人に見てもらえたらすばらしい!と思ったしだいです。

絵本も、もちろん、手にして開いてもらいたいです。

スマントリとスコスロノ。
ハルジュノソスロ王は天界のウィスヌ神。
チトロワティは天界の女神ウィドワティ。
そして、不死身の魔王ラウォノ。

物語はけしてあなたを退屈させませんよ~。

絵本って、やっぱり、いいですね。

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