貝原浩「本の仕事」展2006年07月04日

貝原さんがみつめている…案内状 東中野 パオ・ギャラリー
『風しもの村から』 画文 貝原浩 平原社 1992
『「田んぼの学校」入学編』 文・宇根豊 絵・貝原浩 農文協 2000



案内状をいただいたとき、
ぜったいカメ係を連れて行こうと思った。

でも、お互いの都合が合わず、
ぎりぎり最終日の夕方になら…というイチカバチカ状態だった。

週末、仕事先に連絡があり、
これから一人で行ってくる と言い、
ほんとにうに一人で行ってきた。
地図で見当をつけて、自転車で行ったというのがカメ係らしい。

 (このパオ・ギャラリーでの展示期間、
             延長になったと聞いています)


 “旅立って一年、仕事場に残された装幀本七百余冊。
  絵かき貝原浩のもうひとつの大仕事を並べてみます。”

案内状に書かれているように、
会場には本があふれている。
一冊一冊 大切に 表紙を見せて並べられ、
その一冊一冊が 
前に立つ私をみつめている。

ああそうだ。
貝原さんの絵を見るといつも、
何か 問われているような気がしたものだ。

裸婦の絵でも、
花の絵でも。

きみはどうなんだ? と。

でも、私はどうなんだろう…と思うばかりで、
答えを出せたことはなかった。

今回もやはり、
並びに並んだ本を、
ただ、みつめているばかりだった。

けれどもこの場所に
カメ係も一人で立っていたんだと思うと、
なんだか、
何か答えが出てきそうな気がした。


会場で、別の案内状をみつけた。
貝原さんの絵を見ることができる。

 “追悼 貝原浩 「新たな出立」”
   2006年8月8日(火)~8月13日(日)
  京都 ギャラリー ヒルゲート

きょ、きょ、京都・・・・・・・・・・。