写真展とビール2006年07月18日

写真展のチラシ
左:「世界報道写真展2006」 (開催中~7月30日)
右:「キュレーターズ・チョイス」 (終了)
 

東京都写真美術館へ行ってきました。

お薦めの写真展があるよ!と、紹介してもらったのが、
「キュレーターズ・チョイス」展。

カメ係を誘ってみたら、
めずらしく一緒に行くというので、
最終日に出かけてきました。

東京都写真美術館はJR恵比寿駅から徒歩7分。
恵比寿ガーデンプレイス内にあります。

恵比寿といえば、ビールですね~(^_^)

行ったついでに、
ビヤステーションで一杯いけるかも…。

という当初のモクロミを忘れてしまうほど、
展示されていた写真に集中してしまいました。


「キュレーターズ・チョイス」展は、
専門スタッフがコレクションの中から選んだ写真の展示。

ミュージアム・チョイス (美術館 選)と、
ディレクターズ・チョイス (館長 選)があり、
キュレーターズ・チョイス 
   (専門調査員・学芸員・保存科学専門員・司書 選)がありました。

普段見られないいろいろなタイプの作品がならべられ、
それを選んだスタッフのコメントもかなり熱かったように思いました。
写真のことがよくわからない私には、
作品ごとに頭を切り替えて見ていくのがやっと。
やがて、
わかる(わかったような気になる)作品と、
そうでない作品が頭の中でぐるぐるぐるぐるとしてきました。

先に見終わったカメ係が戻ってきて、
「これいいよね」と指した写真が、
私も気に入っていた作品で、
 (というか、とてもわかりやすかったのです。
  「サン・ラザール駅裏」アンリ・カルティエ=ブレッソン 1932)
それで、ぐるぐるがストンと落ちて楽になりました。

「瞬間を切り取ったものが絶対いい!」と主張するカメ係の感想は、
写真に興味を持ち始めたものの
まっすぐな気持ちなのだろうと思います。


階下の展示室では報道写真展があり、
こちらはカメ係の希望で見ることに。

チラシの写真は
「2006年世界報道写真大賞」受賞。
 (「緊急食糧支援センターの母と子」フィンバー・オライリー)

この写真が入り口に大きく展示されていて、
入った直後から私は緊張しました。

世界各地で起きている事件・事故・自然災害、
そして紛争…。

突きつけられる現実はもちろんのこと、
その写真の大きさにたじろぎ、
それに見入る人の多さにとまどい、
ほとんどの人は無言だけれども、
息をのむ気配が私をとりまいて窒息しそうでした。

一人。
小学4・5年生ほどの少年が私の近くにいて、
いつの間にか一緒に見て歩くようになっていたのですが、
彼が、
人の頭部がボールのように転がっている写真の前から動かず、
私はどちらかというとさっさと通りすぎたかったので、
そこで離れてしまいました。
それから、彼がどうしたのかはわからないけど、
私の息子なら、
彼の目をふさいで遠ざけただろうな…とそればかり考えていました。

あとでカメ係にそう言ったら、
「平気なんじゃないの」と一言。
そうなのかもしれない。
でも、私は嫌だな。

ここでも一足早く会場を出ていたカメ係の、
「腹がすいた」の一言で、ビール!を思い出し、
ビヤステーションへ直行となりました。

ああ疲れた。でも、見てよかった!

もくもくと食べるカメ係に合わせ、
ビールをぐいぐい…。
夏季限定醸造ビールを味わう余裕も、
もう一杯おかわりする時間もなく、
酔ったんだか、
酔ったとしても何に酔ったのか~(+_+;)
と思いつつ帰途についたのでした。

ふぅ~。

今度は、
お酒を飲む人と行きたい。